井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

メナモミ(雌ナモミ)とオナモミ(雄ナモミ

2011年12月14日 | 日記
オナモミもメナモミも「生葉」を揉んで虫刺されの薬草としてた。「生揉み(なもみ)」から「ナモミ」と命名された。



メナモミの群落。キク科メナモミ属。
キク科は大きな科で、日本の野生種350種は79属に分けられる。79属を11のグループ(族)にまとめるが、メナモミ属はセンダングサ属と同じ「メナモミ族」とされる。
メナモミの群落が一見アメリカセンダングサとよく似るのも、両属がごく近縁だからである。



メナモミ、花のアップ。
メナモミの頭花、周りには先が3裂する舌状花(雌性)があり、中心部には筒状花(両性)があって何れも稔る。総苞片は5個で腺毛があって粘る。
花床の鱗片と総苞片とが果実を包み、その粘着力で動物の体にくっついて散布する。粘着タイプの付着動物散布である。



コメナモミの花序。キク科メナモミ属。
メナモミより全体に小型で、茎や葉に短い伏毛(ふくもう)がまばらに生えるがメナモミのような開出毛はない。
「オナモミ」はごつい感じで「雄ナモミ」、メナモミはオナモミと比較して柔らかく優しい感じで「雌ナモミ」となったという。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 付着動物散布と水散布2刀流... | トップ | キンバイと呼ばれる花たち »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事