井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

フウロソウの仲間2(小さい花のグループの2)

2012年01月03日 | 日記
ゲンノショウコなど、小さい花のグループ1の葉は掌状に3~5裂するが、羽状に裂けるものや輪郭が円形のものもある。



ヒメフウロの葉と花。フウロソウ科フウロソウ属。
葉は3出複葉だが、小葉が羽状に裂ける。花の径は15mmほどで、5個の花弁は濃い2個の筋が目立つ。
植物体全体に腺質の開出毛があって異臭(塩を焼く臭いに似る)があって、「塩焼草(しおやきそう)」の別名がある。



ヒメフウロの果実。
フウロソウ属の殆どは、ゲンノショウコと同じ「みこし草」タイプの果実をつけるが、ヒメフウロの果実は様子が違う。萼には開出毛と腺毛をつけ、この後果体は2本の糸で中軸の先端からぶら下がる。「みこし草」のように種子を跳ね上げることはない。



ピレネーフウロ。フウロソウ科フウロソウ属。
ヒメフウロに似るが、葉の形が違う。葉身は外形が円形で3~7裂する。花弁は5個で、先端は矢筈形に凹む。
札幌から報告された帰化種で、北海道に分布する。全国区の図鑑には普通紹介されてない。
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