井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

北海道の花・ヒメスイバ2

2018年11月21日 | 日記


ヒメスイバの花穂。タデ科ギシギシ属。
ギシギシ属の中の雌雄異株のグループ。
ヒメスイバは地下茎を八方に伸ばして大きな群落をつくる。密に立ち上げる花穂は赤みを帯びて中々美しい。雌雄異株で、雄株の花穂の方が赤みが強いとされるが、雄株か雌株かを確実に見分けるにはルーペなどでの確認が必要である。



砂浜のヒメスイバ。
ヒメスイバは繁殖力が強い。
北海道フラワーソン(全北海道で5年に1度行われる開花状況の調査イベント)2017で、ヒメスイバは確認地区の多かった花のランキングで4位にはいっている。(つまり、多くの地区で見られている。)
繁殖力の強さから海辺・砂浜にも進出しているが、流石に砂浜では一般地のような密度にはならない。



スイバ。タデ科ギシギシ属。
草丈は30~100cmで、ヒメスイバの2~3倍になる。
葉身の基部は矢尻形で、若い葉は赤みを帯びる。
シュウ酸を含み、噛むと酸味があり、「酸い葉(すいば)」と呼ばれ、同じ意味で「すかんぽ」の別名でも呼ばれる。
帰化種のヒメスイバは街中や道端など所謂「撹乱地(かくらんち)」に多く見られ、在来種のスイバは自然が豊かな山道に見られる。個体数は少ない。
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