井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

北海道の花・ウミミドリ

2019年01月05日 | 日記


ウミミドリの群落。サクラソウ科ウミミドリ属。
塩湿地~海岸の湿地に生える多年草。地下茎を伸ばして群落をつくる。
シベリアからアメリカまで広く分布するが、日本では本州北部~北海道に限られる。
満潮時には海水をかぶるような場所に生えるところから「海緑」と名付けられた。



ウミミドリの花。
花冠5、雄しべ5の5数性の花に見える。5数性であることに間違いはないが花冠に見えるのは萼でやはり5裂する。
萼片と雄しべとは互生(萼片と萼片の間の位置に雄しべがつく)。サクラソウの仲間は花冠と雄しべとが対生するのが共通の特徴。その花冠は退化してその外側の萼片とは互生することになる。



ウミミドリの葉。
茎は丸く、下部は地上を這い上部は立ち上がる。葉は対生し3輪生になることも。
葉は肉質で光沢がある。「シオマツバ」の別名があるが、「松葉」のイメージはあまりない。
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