井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

ネーミングも不統一なトウヒレン属

2012年02月29日 | 日記
トウヒレン属の仲間には「トウヒレン」「ヒゴタイ」「アザミ」などの名があり、名付けも不統一で、「でたらめ感がつよい」という指摘もある。



ウスユキトウヒレン1.キク科トウヒレン属。
高山の砂礫地や草地に生育する。
葉は披針形で鋭尖頭。全体に縮毛・クモ毛があって白っぽく見えることから、「薄雪」トウヒレンと呼ばれる。
北海道の固有種。(写真は赤岳産)



ウスユキトウヒレン2
頭花は数個が密散房状につく。小花はすべて筒状花。
ヒレン(飛廉)はヒレアザミのことで、中国(唐)からの移入種ということで「唐ヒレン」と呼ぶという説もあるが、根拠ははっきりしない。(写真は黒岳産)



ウスユキトウヒレン3
「タカネキタアザミ」の別名もあるが、只の「キタアザミ」という種はない。
大雪のものは草丈が小さいが、徳舜別岳(標高1309m)のものは2倍近くある。
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