井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

北海道の花・アツモリソウ

2020年03月02日 | 日記


アツモリソウの花。ラン科アツモリソウ属。
アツモリソウの自生地はクマガイソウより少なく、残念ながら写真も撮れてなく、この写真はネットからの拝借である。礼文島にはレブンアツモリソウがあるが、地元のガイドの案内がなければまずは見ることは出来ない。

日本のラン科植物は69属160種33亜種があるが、小数種が多く、1属1種のものが45もあり、1属2種が13、1属3種が3と、小数種だけで大半を占めている。そんな中でアツモリソウ属には8種があり、決して小数種ではない。

大きな袋状の唇弁を古武士の母衣(ほろ)に見立てて古武士の名前をあてる。
力強い感じの花に「熊谷直実」の名をあて、優しい感じの花に「平敦盛」に名をあてて「敦盛草(あつもりそう)と名付けた。

平家の平敦盛と源氏の熊谷直実は「一の谷の合戦」でまみえる。
敦盛は熊谷直実に敗れ、小学唱歌の「青葉の笛」に歌われる。
「一の谷の戦やぶれ 討たれし平家の公達あわれ 暁寒き須磨の嵐に 聞こえしはこれか青葉の笛」
こんな古い歌、知ってる人間も本当に少なくなった。
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