井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

野幌森林公園夏の花2

2013年07月27日 | 日記


オオウバユリの群落。ユリ科ウバユリ属。
本州産のものより大型になるので「大ウバユリ」と呼ばれる。恒温動物では北方のもの程大型になるのを「ベルクマンの法則」というが、植物においても同様の傾向が見られる。
オオウバユリの花、蕾の時には上向きで、開花すると横向きになる。花粉媒介の昆虫に合わせるためという。



オオウバユリの花序。
オオウバユリは1回繁殖型多年草で、前年までに蓄積した栄養量に応じた数の花をつける。1個しかつけない株もあれば、30個以上の花をつける株もある。
開花の先だって花序軸を大きく伸ばし、蕾を保護していた総苞片が花序軸に残される。下部のものでは普通葉と中間的なものも見られる。



頑張るオオウバユリ。
オオウバユリの茎が折られることがある。
そのまま枯れてしまうケースもあるが、維管束が生きてつながっていれば何とか上向きに姿勢を修正しようとする。
横向きに咲いた花は、花後果実になると上向きに戻る。果実は三つに割れて翼のついた種子を風に乗せて飛ばす。そのためにも果実は上向きでなければならない。
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