井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

奥尻島の花20・テングノコズチとヤブコウジ

2015年10月02日 | 日記


テングノコズチ。リンドウ科ツルリンドウ属。
テングノコズチはツルリンドウの高山型の変種とされ、花や果実が基準種より小さいというが、葉だけでは違いがはっきりしない。
茎は地を這い他の植物に絡みつかない、花は茎先について腋生しない、などの特徴も越冬葉状態の姿では確認のしようがない。1カ月後ならその辺が確認出来るのだろう。



ヤブコウジ。ヤブコウジ科ヤブコウジ属。
ヤブコウジ科はその殆どが常緑の木本で、熱帯・亜熱帯に多く温帯には少ないという。
北海道では奥尻島の他、焼尻島などに自生が見られるという。
丈はせいぜい20cmで、葉腋から径7mm程の花を、下向きにつける。



ヤブコウジの花。
花冠は5裂し、裂片には腺点が見られる。
雄しべ5個は狭卵形で紫色の斑点が並ぶとされるが、この花ではつながって帯のように見える。
雌しべの花柱は葯の間から突き出る。
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