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ヨシュア記9章

2022年04月10日 07時00分55秒 | ヨシュア記

 
ヨシュア記9章 ギブオン人の欺き
1.ヨシュアの失敗
約束の地カナンでの、イスラエルに対する反応は様々でした。神がイスラエルにしてくださったことを聞いて、イスラエルと戦おうとする者がいる一方で、ギブオンの住民たちのように、イスラエルと戦わずして、生き延びる道を模索する者もいました。そして、ギブオンの住民のヒビ人は、一計を案じるのです。つまり、わざわざ遠い国からやってきた者であるかを装い、イスラエルと盟約を結ぼうとしました。彼らが遠い国ではなく、近くに住む住民であったことは、容易に見破られるようなことでしたが(7節)、ヨシュアは、彼らの計略に見事に騙されてしまいます。そしてヒビ人は、律法が定めているとおりに(申命29:11)イスラエルの奴隷になりました(21節)。本来は殺されて終わり、となるはずでしたが、イスラエルの神、主の噂を認め、主の前に遜ったヒビ人は、神が定めたとおりの秩序で生き延びていくわけです。ヒビ人にしてみれば、これは練った策略が成功し救われたということです。そしてヨシュアにしてみれば、完全にヒビ人に騙されてしまった。けれども、神も騙されたというわけではないのです。神の側からすれば、神のみこころに不注意なヨシュアを用いて、ご自身を認める者に恵みを施し、滅ぼされないようにした、ということです。
2.失敗に次ぐ祝福
さて、ヨシュアは、自分が騙され、明らかに失敗したことを理解しています。なぜこんなことになったのか、それは、疑わしき中にあって、イスラエルの民が「主の指示を求めなかった」(14節)ためなのでしょう。アイの敗退による反省も長くは続かなかったということです。いかに人の心が神から離れやすいものであるか。人は神を大事にしようと一瞬燃やされることがあるかと思えば、そんな思いを抱いたことなど、まるでなかったかのように、神不在の暮らしを初めてしまうものなのです。神を覚えて歩むというのは、口先ばかりで、教会の礼拝で神のことばを聞いて感動しながらも、教会を出てしまえば、その感動とは無関係な生活へと向かっていくようなものでしょう。
ただ聖書は、ヨシュアがこれを失敗と認めても、神の前でなされた盟約は盟約として、これを尊重していく姿を描くことに注目したいのです。詩篇には、「主を恐れる者を彼は尊ぶ。損になっても誓ったことは変えない(詩篇15:4)」とあります。失敗によって何か損をしたような思いになっても、それもまた神のみこころ。いたずらに自分の行動を責めたり、人を恨んだりしないことです。潔く、その事実を受け入れ、その失敗を背負いながら、先に進むことです。大切なのは、神は、ヒビ人にすらあわれみ深かったのですから、まして神を信じる者にはそうなのです。ですから、そこで神の憐れみを願い、人間として正しい歩みを進めていくことです。神はそのような人間としての真実な姿を祝されることでしょう。
ヨシュアは、ヒビ人と盟約を結んだ以上、その約束を固く守っていきます。アモリ人の連合軍が来襲した時に、ヨシュアは援軍を率いて彼らを助けました。また、後のサウル王がこの地域で、ギブオンの住民を虐殺した際には、この盟約のゆえに、サウルの子孫のうち、7人が処刑されました(2サムエル記21章)。この盟約は、イスラエルに重い足枷となったかのようでした。けれども、ギブオンの住民は、イスラエルの忠実な民となり、捕囚の運命を一緒にたどり、エルサレム城壁の再建にも協力しています。排除すべきと見なされた民が、最も近き助け手となり、支え手となったのです。
人生のどこかで、思慮もなく愚かな約束事をしてしまった、あるいは選択をしてしまった、と思わされるようなことはあるものでしょう。しかしたとえそのようなことがあっても、失敗は失敗と潔く認め、それを小脇に抱えながら、神の前に正しい歩みをしていくことが大事です。神は、それもまた益としてくださるでしょう。神は祝福の神です。では今日もよき一日となるように祈ります。

<クイズコーナー>
最初に、昨日のクイズです。聖書の中には、「アラバの海」ということばが出てきますが、それは別名何と呼ばれているでしょうか?答えは死海です(ヨシュア3:16)。アラバという地名は、今日では、死海南方の沼地からアカバ湾に向かって伸びる谷に限定して用いられています。しかし聖書では、北はガリラヤ湖からヨルダン川流域、死海に至る地域も含んでいます(申命3:17、ヨシュア11:2)。では、今日の聖書クイズを一つ。ギブオンを出身地として登場する旧約の預言者は誰でしょうか?答えはまた明日。


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