ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

『五辧の椿』

2016-11-14 17:47:41 | 
 ふと気づくと街路樹が色づいていた。桜はもうすっかり紅葉。トウカエデは、少し色づいてきた感じ。トウカエデが色づく道が大好きなのだが、最近、紅葉前に枝が切られてしまう。落ち葉が嫌われて、枝を切られるのだと思うが、残念だ。近隣の方は街路樹の落ち葉の掃除で大変だと思うが、きれいにトウカエデを色づかせてやってほしいと思う。

『五辧の椿』
 山本周五郎 新潮社
 天保五年の正月、むさし屋喜兵衛の寮から火の手が上がり、焼跡から三人の焼死体が見つかった。三人は、長く結核を患っていた当主喜兵衛と、妻おその、娘おしのと認められる。一方その年の晩秋、江戸の町では殺人事件が相次ぎ、骸の傍らには必ず椿の花弁が残されていた。被害者はいずれも殺されて当然と思われるような悪名高い男たちばかり。この一連の事件に、与力青木千之助が捜査に当たる。聞き込みの末に若い娘の影を掴むが、果たして娘とは・・・・・・。
 生娘の潔癖さがそうさせたのだと思う。殺された男たちは血も涙もない所業をしてきた。うまいと思う。でも、私は、今一つおしのの気持ちに寄り添えなかった。私は復讐話より人情話が好きだな。
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする