今日は花背までお蕎麦を食べに行った。
夫の生前には二人で良く出かけたが、
ひとりで運転して行くのは初めてだ。
花背のへは、鞍馬からひとつ峠を越えて行く。
クルマがすれ違うのもやっとの細い山道で、
自宅からは、4~50分くらいの道のりだ。
花竹庵は、工芸館はなせの向かい側の坂を下りた
ところにある古民家。
普段は週末しか営業してないので、
事前に営業日かどうかの確認が必要。
冬季は休業になるので、これも確認が必要だ。
今日は山椒のお蕎麦と注文した。
まず、そばの実の雑炊と香の物が出てくる。
手ぬぐいは、何時も持ち帰る事が出来るのだが、
今日は箸置きも持って帰って下さいとの事だった。
工芸館の方で作っている商品だが、作りすぎたとか…
たまにはそんなラッキーな事もある。
お蕎麦はふた鉢に分かれていて、其々、おだしと辛味大根を
好みに合わせて加えていただく。
私が座った縁側の席からは、庭の眺めが良い。
火箸でこしらえた風鈴の音色が心地よく、
涼しい風が吹き抜けていく。
山に囲まれた花背は、標高が高いので、
市内よりは4~5度ほど気温が低く、
9月になると夜にはストーブを焚き、
10月には初雪が降るのだそうだ。
食事を終え、鞍馬まで戻って来て
鞍馬温泉に…
館内の大浴場と露天風呂の両方が楽しめる「日帰りコース」と
露天風呂だけのコースがあり、私が利用するのはいつも
露天風呂だけ。。。
お湯に浸かって汗が噴き出して来たら、汗が引くまで水風呂に足を浸ける。
を何回か繰り返し、時間をかけてお風呂を楽しんだ。
私など、お蕎麦もうどんも同じ線に並んだ食べ物、
蕎麦を食べながら日本酒を嗜むような、
粋な事はした試しがなく、
ただ、胃に収めるのみ。。。
これでは何の風情もありませんね。
花背のお蕎麦屋さんは、殆どのお客さんが車で
来てるので、お酒とお蕎麦より、
外の景色と古民家の風情と、お蕎麦のコラボを楽しんでおられるようですよ。
京都の自然が醸し出す暑さは格別のものでしょう。
さて、私は蕎麦好きです。
花背のような場所で、ゆったり食べる蕎麦は美味かろう。
ましてご夫婦で寄り添ってなら格別の味わいがあったでしょうね。
助平ぇ、違う!(つい地が出ます)。
呑んべぇの私は蕎麦湯で蕎麦焼酎を割って呑みウダウダするのが至福の刻。
家人と行けば「のびるわよっ!」の一言で幽玄の世界から現実の世界に引き戻されます。
だから金輪際、家人と蕎麦屋には行きません。
まぁ、実際にはシコタマ呑んでから蕎麦を注文するので
蕎麦がのびることはありませんが・・・酒と蕎麦は別腹!?
私は蝦夷っ子(北海道出身)でありながら、江戸っ子を気取って盛り蕎麦一途。
落語にあるように蕎麦の下をチョンと蕎麦汁に付けてすすり込む。
やはり落語同様に、息を引き取る間際に
「もっと蕎麦汁を付けて食いたかった」と言うのでしょうか?(笑)