日々是好日

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見つからない山靴

2014年04月13日 | 山登り



今日は友達と一緒に、小塩山へ行った。
京都西山にある小塩山は別名「アンテナ山」
淳和天皇の天皇陵でもある。

春のこの時期には、カタクリの群生が見られる事でも
良く知られた山だ。

炭焼きが廃れる事により、荒れていた山を地元のボランティアの
方々が、地権者の了解を得て、手入れを続けてきた結果、
見事な群生が見られるようになった。

実際、訪れる度に花の数は増えている。



実生のカタクリ(芽が出たばかりのカタクリは、つまようじのように細い)


昨日から奥歯が腫れ、痛みで眠れなかった。
氷で冷やして何とか眠る事ができたけど、2時間おきに目が覚める。

歯が痛かったせいもあって、登山の準備は薄暗くなってから始めたのだが
下駄箱を開けたら入ってる筈の

『山靴』が無い。

確か、この前行った時泥だらけになった靴を洗って
袋か何かに入れて片付けたと思う。

押入れ、クローゼット、箪笥…
物が仕舞えそうなところは、全部探した。
本箱の中も、衣装ケースの中も、探したけど

無い。

今朝も引き続き探したが

無い。

何時ものように、ほったらかしにしとけば良かったかも…


ニリンソウ

仕方が無いので、夫の山靴を履いて行った。
男性の割に足の小さな人だった。足幅も細く、
贅肉の無い、余り男っぽくない形の足だったのが幸いした。

靴下を2枚履いて私の足を靴に合わす。
若干大きいが、紐でギュッと締めれば何とかなりそう。
スニーカーよりはマシだろう。


ミヤコアオイ


道迷い。。。

自分たちが迷っているという意識は無かった。

でも、出だしから間違っていた事に下山してから気付いた。

何度も行ってる所でも迷う時は迷う。

大雨による土砂崩れで、谷筋の道は荒廃し
倒木をまたいだり、くぐったり、川底を歩いたり
ザラザラの斜面をよじ登ったりした。

まるでインディージョーンズだ。

しかし、頂上手前で(おそらくちゃんとした道だろうと思われる)
登山道を見つけた。

おそらくちゃんとした登山道だろうと思われた道は、

ちゃんとした登山道だった。

偶然だった。ヤマが当たったと言っても良い。


カタクリ


頂上付近にはカタクリの群生地が3ヶ所あり、

シカ除けネットに守られて、可憐な花を咲かせていた。

カタクリは、夏前には花も葉っぱも枯れ、地上から姿を消す。
花や葉っぱがある時はシカが好んで食べるそうなのだが、
姿を消した後はイノシシが掘り返すのだそうで、
シカ除けネットはイノシシ除けネットに名前を変え、
年間通してカタクリを守っているのである。

         

あれ程探しても見つからなかった私の山靴は、
帰宅し、荷物を片付けてたら、
押入れの中から出てきた。
(もちろん、昨日の夜も今朝も探した場所だ)


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2 コメント

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お名前だけは (kattu)
2014-04-14 00:00:25
カタクリという花は高山植物だったのですね。
ワタシ、あまりにもモノ知らぬ○○。
名も無い人が守る花、名も無い人がもがないで。
名も無いケモノは・・・うぅ~ん!

きっと、あなたと一緒に行きたかったのですね。
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カタクリ (はなまるちゃん)
2014-04-14 22:22:28
カタクリは、高山程でもない山で見られます。

小塩山の標高は、640mです。
冷涼な地域では、平地に咲くと聞きました。
関西より、関東の方が多く見られるみたいです。
小塩山でも、南向きの斜面には花が少なく、
夏場涼しい所を好む植物みたいです。

一般的には馬鈴薯澱粉で
作られる片栗粉を、カタクリで作ったら、
グラム3万円くらいになるそうです。

球根は小さく、地中深く掘らないと出て来ないそうで、
実生の苗が花を咲かせるまでには
8年ほどかかるとの事です。

ちなみにこれ等の知識は、昨日出会った守る会の
ボランティアの方々からの受け売りです。



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