JOYチャペルのデボーションは「コヘレトの手紙」に入りました。
12章しかないとても短い聖書です。
手紙を書いた「コヘレト」とはどんな人物なのか実はよく分かっていません。
おそらく栄華を極めたソロモン王の名前を借りてユダヤ教の教会で人々に知恵を語っていたと思われます。
前の「箴言」が因果応報思想であるのに反して「コヘレトの手紙」は一見悲観的虚無的に思われます。
新共同約聖書に慣れ親しんだわたしは「コヘレトの手紙」というと「空しい」が心に染みついています。
「何という空しさ/何という空しさ、すべては空しい。」(1章2節)で始まります。
「空しい」という言葉が38回も出てくるのだそうです。
ある姉妹からNHK「こころの時代」でコヘレトが取り上げられたことを伺いました。
早速テキストを取り寄せて読みました。
解説者は小友聡さん。
「空しい」の語源ヘブライ語では「へベル」
英語では「空しさ、空虚、無意味、無益、無、不条理、儚い、脆さ、神秘、謎めいた、」など。
それまでの聖書(例えば口語訳)では「空の空」となっていたのを「空しい」と注釈を込めたようです。
「新共同訳聖書(1987年)」の後の「聖書協会共約訳聖書(2018年)」では「空」に戻りました。
解説者小友聡先生は「へベル・空」を「束の間」とお訳しになりました。
新しい聖書の読み直しがわたしの中で始まりました。
コヘレトの手紙、神さまのメッセージがわたしのこころを揺さぶります。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます