夏休みをいただいていましたが、
今日からまたしばらく、栂池自然園の花たちのご紹介をさせていただきます。
キヌガサソウ(衣笠草) シュロソウ科キヌガサソウ属
日本固有種
以前はユリ科ツクバネソウ属に分類されていましたが、
DNA分類体系準拠の図鑑ではシュロソウ科キヌガサソウ属となっていました。
木道脇に群生し、探さなくてもすぐ目に入る大きさと存在感。
花色は白から淡紅色に、最後には淡緑色になります。
( 撮影日:2018年7月16・17日 )
2か月近く閲覧ができない状態だったホームページが復活しました。
古い作成ソフトを開設以来支障なく使い続けていましたが、
OSをwindows10に更新後のホームページのアップ作業で転送ができなくなり閲覧不能に(^^;
作成ソフトの新しいバージョンを購入したものの、
なかなか取り組む気分になれず、今日まで来てしまいました。
夏休みも終わり気持ちを切り替え、今日やっと閲覧ができるようになりました。
ご心配をおかけしましたが、これからもよろしくお願いいたします。
ハム次郎のDigital Photo Box
http://hamujiro.2.pro.tok2.com/
オクヤマガラシ(奥山芥子) アブラナ科
楠川の水辺に一株だけ生えていました。
オタカラコウ(雄宝香) キク科
ちょうど咲き初めでしたが、草丈が1~2メートルと高いのですぐ見つけることができます。
オトギリソウ(弟切草) オトギリソウ科
イワオトギリではないかと思ったのですが、対生した葉が茎を抱いていることと、
ガク片の黒点が縁に多いことからオトギリソウとしました。
オニシモツケ(鬼下野) バラ科
花は直径6~8ミリほどの小ささです。
クモマニガナ(雲間苦菜) キク科
白花の蕾の可愛さに気付き、黄色の方はどうかな、、、と撮りました。
花弁の先が茶褐色で可愛い。。
シロバナクモマニガナ(白花雲間苦菜) キク科
クモマニガナの白花です。
咲いているときは白一色と思っていた花弁ですが、蕾はマニキュアをしている指先のようです。
高山に咲く花の代表的な存在のコバイケイソウ、
昨年はほとんど見られませんでしたが、今年はたくさんの花を見ることができました。
コバイケイソウはシュロソウ科シュロソウ属のひとつで、
シュロソウ属の花は日本には3種1雑種があるそうです。
3種とは、コバイケイソウ、バイケイソウ、ミヤマバイケイソウで、
今回全部を見ることができました♪
( 花をアップで見ると端正な顔をしています )
( 上の2枚は子房が膨らんできていて、これから種子になるところです )
コバイケイソウ(小梅蕙草)
ミヤマバイケイソウ(深山梅蕙草)
草丈はほぼコバイケイソウと同じくらい。
花が緑色をしていることと、花の中心部が黒っぽいのが個性的で、
撮っているときはコバイケソウと同じ仲間だとは思いませんでした。
夜行バスの睡眠不足と日差しの強さに疲れてしまい、早めに宿へ戻る途中だったので、
集中力と根性が無く、また翌日は撮り忘れてしまった、、、という、
悔いの残る花になってしまいました(^^;
バイケイソウ(梅蕙草)
別名:オオバイケイソウ、エゾバイケイソウ
草丈は30~150センチと長身です。
旅行初日の午前中、栂池高原にある塩の道を歩き、牛方宿へ出る手前で撮ったものです。
花は黄緑色や白色があるそうですが、
花はすでに終わっていたので雄しべの様子なども見ることができませんでした。
栂池自然園の図鑑にはこの花が掲載されているので、
自然園の中でも見ることができたのかもしれません。
( 撮影日:2018年7月15・16・17日 )
箱根・神山のバイケイソウ
そういえば…と、思い出したのがコアジサイを撮りに箱根・大涌谷から神山へ登ったとき、
途中に生えていたバイケイソウ。
今回栂池では花が咲いた状態のが撮れなかったので、8年前の画像を倉庫から出してきました。
(今は立ち入り禁止になっています)
バイケイソウの後ろにはコアジサイが咲いています(懐かしい~)
(2010年7月10日 箱根・神山)
エンレイソウ(延齢草) ユリ科
ひときわ大きな3枚の葉の中心から花柄を出し、1個の花をつける不思議な花。
花弁に見える褐紫色には外花被片で、長さは1~2センチほどです。
自然園では木道脇のあちらこちらで見ることができますが、
気付かず通過してしまう人が多いのにはちょっとびっくりでした。
オオバミゾホオズキ(大葉溝酸漿) ゴマノハグサ科
楠川の河原の斜面や中洲の岩の間などで咲いていて、
まわりにはヤグルマソウやコミヤマカタバミ、ズダヤクシュも生えていました。
オオヒョウタンボク(大瓢箪木) スイカズラ科
白い花が2つずつ、行儀よく並んでいます。
9月には2個がくっついた赤い実になるそうです。
その姿も見てみたい…♪
オオレイジンソウ(大怜人草) キンポウゲ科
残念ながら今回は蕾しか見られませんでした。
きっと一週間後くらいには…
オガラバナ(麻幹花) カエデ科
別名:ホザキカエデ
7月ごろ、本年枝の先に総状花序を直立し、黄緑色の雄花と両性花をつける、、、
と、図鑑には書いてありますが、う~む(^^;
まだまだわからないことだらけです。
( 撮影日:2018年7月16・17日 )
今回初めて見ることのできた花のアップが終わりましたので、
残りの花たちをあいうえお順に花の名前だけを記載してアップしていきたいと思います。
アカモノ(赤物) ツツジ科
花は長さ7~8ミリ、下向きに咲く小さな愛らしい花です。
ただ、撮るには両肘・両膝を地面につける行き倒れスタイルでないと。。
イワイチョウ(岩銀杏) ミツガシワ科
コイワカガミ(小岩鏡) イワウメ科
ウバユリ(姥百合)
今年は株の状態があまり良くないように感じました。
昨年大きな株がたくさん生えていた場所では枯れていたり、
ゴンドラリフト・栂の森駅近くの株の蕾は傷んでいました。
ウラジロナナカマド(裏白七竈) バラ科
( 撮影日:2018年7月16・17日 )
初めて見ることができた花のご紹介は、今日で最後になります。
思いがけず出会うことができた花、見たいと思っていた花など、、、大満足でした。
でも、まだまだ見たい花はたくさんあるし、もう一度納得のいくように撮りたい花もあるし、
来年も行くことになりそうです♪
ミヤマアカバナ(深山赤花) アカバナ科
「もしかしてアカバナ?」と思いながらも、
地元の市民の森や箱根湿生花園で見たアカバナとは花の大きさが違い
5ミリあるかないかの小さな花でした。
宿に戻り、荷物の中に入れてきた「栂池自然園・花の旅」という図鑑で調べて名前が判明♪
思いがけない花との出会いでした。
小さな川の砂利と岩の間に生えていて草丈が5センチ程度しかないので、
うっかりすると見落としてしまいそうです。
ミソガワソウ(味噌川草) シソ科
ミヤマアカバナが生えていた川に渡してある木道脇に生えていました。
草丈は1メートルほどあり、下ばかりを見て歩いていたので行きには気付かず通り過ぎていました。
花は淡い紫色で、高尾・日影沢のラショウモンカズラを小さくしたような印象です。
イブキトラノオ(伊吹虎の尾) タデ科
浮島湿原のお花畑で咲き始めていました。
野原などに生えているタデ科の花とは違い、アップで見ると不思議な形をしています。
「真ん中に3本のびているのは雌花で黒っぽい葯をつけているのが雄花??」
などと思いながら眺めるのもなかなか面白いものです♪
図鑑では『花弁はなく、ガクは深く5裂し、長さ3~4ミリで淡紅色か白色』とあります。
( 撮影日:2018年7月16・17日 )
今日も昨日に引き続き、今回初めて見ることができた花をご紹介します。
タニギキョウ(谷桔梗) キキョウ科タニギキョウ属
図鑑には『山地の木陰などに生える小さく弱々しい多年草』と書いてありますが、
木道と木道の間の隙間でしっかり根を張り、花を咲かせている様子からは逞しさを感じます。
茎の先端や上部の葉の脇に1センチに満たない鐘形の花を上向きにつけます。
花色は白~淡紫色があるようですが、自然園でみたのは白でした。
ハゴロモグサ(羽衣草) バラ科ハゴロモグサ属
なかなか名前を見つけることができず、図鑑を1ページずつめくってやっと見つけることができました。
図鑑には『南北アルプス、北海道・夕張岳にまれに生える多年草』とありました。
この花は自然園の中ではなく、自然園に向かう途中の道端に一株だけ生えていて、
見ることができたのは幸運だったと思います。
花径3ミリの黄緑色の小さな花を茎の先につけるのですが、
あまりにも小さくて、パソコンで見るまでどのようになっているかわかりませんでした(^^;
マタタビ(木天蓼) マタタビ科マタタビ属
山地に生える落葉つる性の木です。
花期に枝先の葉が白くなるので、すぐに見つけることができます。
花は直径約2センチで、雄花、雌花、両性花があるそうですが、
撮影できたのは雄花だけでした。
ミヤママタタビ(深山木天蓼)
撮影場所は違っていましたが、マタタビだと思っていました。
図鑑で調べているうち花や葉の形が違うことに気付き、ミヤママタタビとしました。
葉は卵円形で先端が鋭く尖り、基部は心形。
雌雄異株ですが、画像のは雄花で、雌花は気付けませんでした。
( 撮影日:2018年7月15日 )
昨年栂池自然園に行ったのは7/23~25、今年は約一週間早い7/15~17でした。
撮影した花々は同じのが大部分でしたが、今回初めて見ることができたのが10種近くありました。
勿論、去年は雨模様でじっくり探すことができなかったせいなのかもしれませんが、
来年行けばまた新たな出会いに恵まれるかも…♪
オククルマムグラ(?)
昨年も一株だけ見ることができたのですが、
まともな画像が1枚だけで「キクムグラ」と間違って紹介をしてしまいました。
今回は撮りにくい場所に咲いていたものの10枚以上撮ることができたので、
アカネ科ヤエムグラ属の仲間というところは間違いないだろうというところで、
では名前は…??
図鑑に載っている種類に該当しそうなのは見当たらず、ネット検索。。
葉の形や厚みなどからオククルマムグラであろうということにしました。
クロクモソウ(黒雲草) ユキノシタ科ユキノシタ属
深山の渓流沿いに生える多年草です。
暗紫色の花は、直径5ミリ程度しかない小ささで、
尖がり帽子を被った小人が両手両足を広げて風に向かっているように見え面白いです。
ミヤマカタバミ カタバミ科カタバミ属
山地の木陰などに生える多年草です。
葉はすべて根生し長い柄があり、白色の花は淡い紫色のすじが入っています。
葉は結構たくさん見ることができましたが、花が開いているのはこの個体だけでした。
ゴヨウイチゴ(五葉苺) バラ科キイチゴ属
別名:トウゴクイチゴ
短い枝の先に直径1.5~2センチの花を下向きにつけます。
画像でわかるように花弁は無く、花のように見えるガク片は5個でしばしば3裂(一枚目の画像)します。
ガク片の外側に針状の棘があります。
( 撮影日:2018年7月16・17日 )