円覚寺に10以上ある塔頭のひとつ、松嶺院は往年のスターの佐田啓二・田中絹代や
作家の開口健のお墓があることで知られています。
また様々な山野草が植えられていて、特別拝観の日はその花たちを愛でることができます。
今日と明日は松嶺院の花たちをご紹介したいと思います。
クルマバツクバネソウ(車葉衝羽根草) ユリ科ツクバネソウ属
昨年夏に栂池自然園で見ることができましたが、
それに比べ葉も花もかなり逞しい印象です。
もともと深山の林内に生えている植物ですから、
日当たりの良い鉢植えであることを考えれば納得できます。
たぶん鎌倉でこの花を見られるのはここだけではないでしょうか♪
ホウチャクソウ(宝鐸草) ユリ科チゴユリ属
山野や林内で見るのに比べて、花弁の付け根がほんのり赤みを帯びています。
日当たりや栄養のせいか、、、もしかして園芸種でしょうか??
ムラサキセンダイハギ(紫先代萩) マメ科
名札には「センダイハギ」と書かれていましたが、正しくは「ムラサキセンダイハギ」。
北アメリカ原産で、日本では園芸種として栽培されているそうです。
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「センダイハギ(先代萩)」は、箱根湿生花園や東慶寺で撮影をしていましたので、参考までに。。
2015年5月6日・東慶寺
2017年5月21日・箱根湿生花園
ツボサンゴ(壺珊瑚) ユキノシタ科
名札には「ツボサンゴ」となっていましたが、
今まで見てきたツボサンゴに比べ、花が大きく花数が多いような気がします。
秋に付く赤い実は同じだと思うのですが…
2014年10月12日撮影
紫色が鮮やかなミヤコワスレ(都忘れ)
イッサイマユミ(一才真弓) ニシキギ科
山野に生えるマユミに比べ小ぶりです。
名に“一才”と付くのは「茎や草丈が小さくても実がつく」ということだそうで、
確かに、鉢植えにされているためだけではなく、木の高さは1メートル弱と低いです。
それでもちゃんと秋には実を付けていました。
2014年10月12日撮影(赤い種子はまだ顔を出していませんが)
ニオイロウバイ(匂い蝋梅) ロウバイ科
北アメリカ原産の落葉低木です。
メロンのような強い香りがするそうですが、、、ほとんど匂いは感じませんでした。
境内にはクロロウバイ(黒蝋梅)もありましたが、見ごろを過ぎていました。
名札には「ダルマウツギ」とありましたが、
たぶん「ダルマノリウツギ(達磨糊空木)」ではないかと…
ノリウツギの歪性種で節間が短く背丈も伸びにくい品種で、鉢栽培に向いているそうです。
花が見られるのはもう少し後ですね。
境内からは楓越しに山門を横から見ることができます
( 撮影日:2018年4月29日 )