今日から数回に分けて日影沢の花をご紹介します。
日影沢に9月に訪れたのは初めてでしたので、地元や鎌倉で見慣れた花もありましたが、さて何の花だろう…というのも何種類かありました。また、名前は知っていたものの今回初めてみることができた、、、というのなど十分楽しむことができました。
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【 オオヤマハコベ(大山繁縷) 】 ナデシコ科ハコベ属
山林内の湿ったところに生える多年草です。
花径は1cm弱、花弁は5枚で中ほどまで切れ込みが入っています。
花弁よりもガク片のほうが長く、白色の花弁の間から出ている緑色のガク片が印象的です。
ガク片や花柄に腺毛があり、日が当たるとキラキラときれいです。
斜面に山からの水が滲みだしているような場所で多くみられました。
初めて出会い、名前を調べるのに苦労をした花です。
花姿からハコベの仲間だろうとは考えましたが、1500種収録の日本の野草図鑑にも出ておらず、、、ネット検索でやっと突き止めることができました。
他のハコベの仲間に比べ茎が直立して長いので、白い花をつけた姿は優雅で美しく来年もまた…♪と思っています。
【 シラネセンキュウ 】 セリ科シシウド属
山地の林下や谷川の縁など日陰に生える多年草です。
撮影したときはアシタバと思っていたのですが、帰宅をしネット検索など調べてみて、たぶんシラネセンキュウではないかと、、、。
草丈は80~150cmと大型ですが、白色の小さな花をたくさん付けます。
花弁は5枚、白色でハート形をしているのがとても可愛いです。
【 モミジガサ 】 キク科コウモリソウ属
山地の林下に生える草丈90cmほどの多年草です。
日影沢ではオオヤマハコベと同じ山からの水が滲みだしている斜面に生えていました。
そのせいか、また前々日の雨のせいか、花茎が倒れたのがほとんどでした。
頭花は円錐花序にたくさん付き、5個ある筒状花は白色です。
見ごろは少し過ぎていましたが、たくさんの花を付けたモミジガサを見ることができ満足です。
( 撮影日:2015年9月20日 )