夜の間、咲き続ける夕顔の白い花、この魅力にとりつかれ、毎年咲かせるようになってもう10年くらいになる。
散歩の途中、わが家のフェンスに咲く夕顔の花を発見しそれに魅せられた方から苗を欲しいと言われ、わけてあげたら、私も、私も・・・と求められ、毎年50以上の苗をつくり、もちろん無料で配布している。
今年は初期に蒔いた種は順調に芽を出してくれた(すでに5人の方に分けた。ひとりに4~5の苗を渡す)が、その後はなかなか芽が出なくなっていた。最近漸く、芽が出て来た。まだ配布しなければならないところがある。
夕顔の種は堅い殻に覆われているので、園芸用の鋏で種の一部を取り去ってからビニールの鉢に蒔く。土は、スーパーなどの安価なものを買うと、出芽率が悪くなるので、私はタキイの種まき培土を使用している。
出芽してから、双葉は殻を脱ぎ捨てなければならないのだが、なぜか今年はその殻を脱げない場合が多い。それに気付くと、私はハサミでそっと切って殻を取り去ってあげる。
わが家の庭には、野菜や花の種を蒔いた箱やビニールの鉢が所狭しと並んでいる。きゅうり、とうもろこし、ピーマン、なす、百日草、ケイトウ、かすみ草、夕顔・・・・・・
昼間は暖かいが、夜になると肌寒い。そのせいか、発芽も、苗の生長も遅いように思う。
多くの人は苗を買ってきて、野菜を作り、花を咲かせているが、私は種からをモットーとしている。タマネギも種から、である。タマネギは苗で買っても、種からでも、収穫の時期はそんなに変わらない。
種からだと、別に温室設備があるわけではないので、すべてが遅くなる。それでも種から、である。
この世への誕生、そこから生長をみつめていく、すると愛情が湧いてきて、ひとつの苗も粗末にしない。