浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

暴力と軍隊

2014-09-01 20:12:14 | 政治
 軍隊の本質は、殺戮と破壊を遂行する人間の集団である。したがって軍隊にとって、暴力は必然のものであり、軍隊は暴力をふるうための訓練を日常的に行う。

 戦前の日本軍は、侵略軍としての暴力性はいうまでもないが、日本軍内部での暴力についても大きな問題となっていた。野間宏の『真空地帯』はじめ、そうした現実を暴いた小説もある。

 さて、自衛隊も軍隊であり、より戦前の軍隊に似てきているようだ。というのも、自衛隊内部での暴力事件が頻繁に起きている。こういうニュースがある。
 『東京新聞』の記事である。自衛隊には、このような事態を防ごうという意思がないようだ。

自殺の海自隊員、配置換え申し出 3回も、海上幕僚長が謝罪

2014年9月1日 18時44分

 海自護衛艦に勤務する男性隊員が自殺した問題について記者会見する河野克俊海上幕僚長=1日午後、防衛省
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 海上自衛隊の護衛艦に勤務する男性隊員が上司の1等海曹から暴行を受けるなどして今年自殺した問題で、隊員は自殺する前に別の複数の上司に3回にわたり配置換えを申し出ていたことが1日、防衛省海上幕僚監部への取材で分かった。

 河野海上幕僚長は同日、記者会見し謝罪。上司らが適切な対応を怠ったとし「これだけのシグナルを発しているのだから深刻に受け止めるべきだった」と述べた。隊員の遺族には先週、直接謝罪したとしている。

 隊員は昨年7月と9月、自殺する2日前の3回、上司である分隊長らに、暴行を加えていた後藤光一1曹(42)との関係を理由に配置換えを求めていた。


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