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浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

国家戦略特区って何?

2014-03-29 19:32:59 | 政治
 「国家戦略特区」に6地域が選ばれたという記事があった。以下の記事は『東京新聞』であるが、『東京新聞』『中日新聞』の憲法などに関する姿勢は評価できるが、しかし新自由主義経済政策に関しては、他紙とあまり変わらない。この記事の見出しも、「経済政策の試金石に」などと、肯定的になっている。

 しかし、その「特区」きわめて問題が多い。それについては、下記の講演記録を見て欲しい。

https://www.youtube.com/watch?v=CxtOfcK32GM

https://www.youtube.com/watch?v=W-XiWu9AimA

https://www.youtube.com/watch?v=4qWJsb1d9WU

https://www.youtube.com/watch?v=P19gpoVa38U

国家戦略特区に6地域 経済政策の試金石に
2014年3月29日 朝刊

 政府は二十八日、首相官邸で「国家戦略特区諮問会議」(議長・安倍晋三首相)を開き、戦略特区の対象地域に東京や神奈川、千葉県成田市の「東京圏」や、沖縄県など六地域を選んだ。安倍政権の経済政策の中でも、国家戦略特区は成長戦略の柱と位置付けられる。特区の成否は政権の経済運営の試金石ともなる。

 戦略特区のうち、東京圏は「世界から人材や投資を呼び込む国際ビジネス拠点」として、国際競争力のある街づくりや医療体制の構築、歴史的建築物の活用などの事業に取り組む。

 東京都は同日、地区によって道路上への飲食店出店を認めるなどの追加提案をした。

 東京圏のほかには、「関西圏」(大阪、兵庫、京都)の「再生医療・先端医薬などの医療拠点」、新潟市の「大規模農業の改革拠点」、兵庫県養父市の「中山間地農業の改革拠点」、福岡市の「雇用改革拠点」、沖縄県の「国際観光拠点」の計六地域・政策テーマが選定された。

 安倍首相は会議で「今後二年間で岩盤規制の突破口を開いていく」と強調。新藤義孝総務相は会議後の会見で「地域のやる気や先進的な取り組みをする自治体を選んだ」と選定理由を語った。今回の選定から漏れた自治体についても「中身の詰まった追加提案があれば、第二弾で指定もあり得る」と述べた。

コピペとモカイ

2014-03-29 00:22:48 | 日記
 「弁護士ドットコム」に以下のような文を発見した。

 小保方さんの問題から、コピペが早稲田大学でひろく行われているのではないかと心配した弁護士が、早稲田大学法学部を取材したようだ。そしたら「モカイ」というものが流行っているようだ。つまり、「模範解答」を略して「モカイ」と呼ぶのだそうだ。モカイを丸暗記して試験に臨むのだという。

 いやはや、なんということか。ボクもここを卒業しているけれども、ボクらの頃はそんなことはなかった。試験シーズンになると、他の学部、とくに文学部生が遊んでいるのを横目でにらみながら、法学部生は分厚い本とひたすら格闘していた。憲法、民法総則、刑事訴訟法、商法・・・・どんな問題がでるかわからないので(ヒントをくれる教員もいたが)、とにかく勉強した。

 ボクは学生時代から、法律を学んではいたが、歴史が好きになりそちらを主に勉強していたから、法律の試験はそれはそれは苦しかった。それでもそれぞれの法分野に関して、一冊ではなく数冊の本を読み比べて試験に臨んでいた。「法哲学」という科目もあったが、試験はレポートだったが、それについてはよく書けたと自分でも思っている。もちろん成績は「優」であった。

 いろいろな法律を一通り学んだが、とくに憲法、労働法、刑事訴訟法、経済法、教育法、社会主義法については面白かった。

 ボクの学生時代に、「モカイ」などという邪道がもしあったら、ボクはおそらく法を知ることはできなかったと思う。この時代の法学部はすべての法を学ばせるシステムであった。おかげで、社会でおきているいろいろな問題を理解することにすごく役立っている。

 何でも自分から学ぶ、考える、ということが大切だ。それが後々生きてくるはずだ。



http://www.bengo4.com/topics/1330/

小保方さん「コピペ論文」で揺れる早稲田大学――法学部に広がる「モカイ文化」とは?

「世紀の大発見」と絶賛されながら、その後、多くの疑問が指摘されている「STAP細胞」論文。筆頭著者である理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーが、論文の画像を切り貼りしていたことや、博士論文で使用した画像を流用していたことなどが判明し、大きな問題になっている。

STAP細胞の研究論文だけでなく、小保方さんが早稲田大学の大学院時代に執筆した博士論文についても、海外の文献を大量にコピーアンドペースト(コピペ)した疑いが指摘されている。その結果、小保方さんに博士号を与えた早稲田大学にも、批判の矛先が向けられる事態となった。

このような現状について、早稲田大学に通う学生たちはどう考えているのか。特に、社会のルールである法律について学んでいる法学部生はどう思っているのだろうか。そう考えて取材したところ、コピペ文化ならぬ「モカイ文化」というものが学生の間に広がっていることがわかった。

●授業のレポートを「コピペ」で済ませることも

「小保方さんのコピペ問題をもって、早稲田の学生がみんな、コピペに走っているとは思わないでほしい」

商社マンを目指すショウタくん(仮名、以下同じ)はこう嘆く。今回の騒動を受け、ネットでは早稲田大学のことを「コピペ大学」と揶揄するカキコミも見られるが、「とんだトバッチリだ」と不満をもつ学生が多いようだ。

では、そんな法学部の学生は、コピペで論文を書いたりしないのだろうか。

「さすがに卒業論文とかで、コピペはまずいと思います。でも、授業のレポートをコピペで出して、単位をもらったことならありますね」

そう語るのは、就職活動中のチサさんだ。彼女は参考文献に「Wikipedia」とだけ書き、その引用でレポートを提出したこともあったという。「学生なんてそんなもんだし、早稲田に限らないと思いますよ」

さらに、彼女が学ぶ法学部には、コピペ文化と性質が似ている別の問題があるという。それは「モカイ文化」と呼ばれるものだ。

●学生が所属する法律サークルで配られる「モカイ」

モカイ文化の背景として、法律系の資格試験やロースクールの受験に関して情報を交換しあう「法律サークル」の存在がある。その機能について、映画監督を志すダイキくんが説明する。

「法学部のほとんどの学生は、入学するとまず、『法サー』と呼ばれる法律サークルに所属します。そこで、法律科目の試験答案の書き方などを学ぶのですが、試験前になると、サークルでは、上級生の作成した『模範解答』が配られるのです」

「模範解答」を略して「モカイ」と呼ぶのだという。なるほど、そこで手に入れたモカイを参考にして、試験に備えるということだろうか。

「参考に、というのとは、ちょっと違いますね。丸暗記です。出回っているモカイを丸覚えして試験に臨むのです」

こう補足するのは、弁護士志望のトモコさんだ。

「そういったモカイの丸暗記・丸写しについては、容認する空気が学生間にあるように思います。難解な法律問題を独学で勉強したり、自分で組み立てた独自の法律解釈を答案に書いたりしても、結局のところ、単位がとりにくいからです」

つまり、コピペそのものではないものの、誰かの答案をそのまま丸写しして、それで良しとする文化が、法学部生の間に蔓延しているということだ。このようなモカイ文化に対して、法学部2年のトシキくんは「クソだと思います。丸暗記で済ませたら、それに凝り固まってしまいますよ」と厳しく批判する。

●「モカイ」は教授にバレていないのか?

だが、その一方で、「そもそも学部の試験が難しすぎる。学生はモカイでも教科書でも結局、暗記するしかない」(チサ)と割り切る学生もいる。学生の多くは「ちょっと罪悪感はあるけれど、留年するよりはマシ」(トモコ)と考えているようだ。

一つ疑問に思うのは、このような「モカイ文化」は、学生を教える教授にもバレているのではないか、ということだ。

「法サー」の数が限られていることを考えると、学生間に出回るモカイ、すなわち模範解答の種類はそれほど多くはないばすだ。とすれば、試験を採点する教授のもとには、まるっきり同じ内容の解答が何十通も集まることになり、「モカイ」であることが一目瞭然なのではないか。

実際のところ、「モカイっぽい答案を落第させる教授もいる」(トシキ)という。しかし、「何百人といる必修授業では、全員の答案をチェックするのは現実的でない」(トモコ)という見方もある。教授も、そのような答案を黙認しているのかもしれない。

そんなわけで、早稲田大学法学部の試験では、モカイでも単位が取れてしまうことが多い、というのが現実のようだ。