浜菊会のブログ

半泣き老狼団。一道民が生き抜く為の記録。

「文科省に挙証責任」厨の無駄な主張

2017-07-07 17:51:22 | 政治
何故か、堂々巡りとなる人がいるw

特区諮問会議の民間議員も概ね似た傾向を持つ。それは、ある程度答えが出揃っているものについて、無駄な口喧嘩を仕掛けて、相手の反論が弱ければ、民間議員がお得意の「自分勝手な決め付け」で勝利宣言を出す、というものである。

いくら規制する理由はありますよ、と説明しても、永久に「納得できない」って主張し続ければ、その無意味な考えを改めさせることなど、誰にもできない。


もういい加減、ウンザリを通り超えているが、再度書いておく。


1)『「16年3月まで獣医師の需給見通しを出せなかった」ので文科省の負け』論の完全破綻

石破4条件(15年6月閣議決定)を再掲しよう。

現在の提案主体による既存の獣医師養成でない構想が具体化し、ライフサイエンスなどの獣医師が新たに対応すべき分野における具体的な需要が明らかになり、かつ、既存の大学・学部では対応が困難な場合には、近年の獣医師の需要の動向も考慮しつつ、全国的見地から本年度内に検討を行う。


とりあえず、普通に日本語を読むべき。「~の場合には、本年度内に検討を行う。」なので、「~の場合」という条件が達成されている時にはじめて、検討を行う義務を生じるのである。
これを決めたのは特区(内閣府)側であり、アベの閣議決定ではないか。自ら決めたのだから、決定の説明責任は当然に負う。現に八田達夫は適合を確認した、4条件を満たしていると会見で断言したので、特区側は容易に説明できよう。


また、文科省が年度内に検討すると言ったのは、獣医師の「需給見通し」を答えることではないのは明らか。
獣医師養成の学部・学科新設を「地方創生特区」に採用することについて、同意するかどうか、である。


獣医師の需給を知りたければ、特区諮問会議民間議員が農水省に尋ねればよい話であって、それを文科省に問うたものではない。
「農水省所管の獣医師需給の具体的数字を尋ねたが文科省が答えなかったので負け」なんて暴論は通用しない。
そもそも聞いてもいないことを、「文科省官僚が答えてないので負け」なんて、あるわけなかろうに。見当違いも甚だしい。


2)「平成15年文科省告示第45号」の説明は、随分前に「終わった話」

これも、無駄な主張を繰り返す連中と特区諮問会議民間議員は、よく似ている。「どうして大学設置を規制しているのか」という理由を言え、文科省はそれを説明してない、というものだ。

愚か者に限って、同じ論点を何度でも蒸し返すのだ。挙げた資料を全部読むように、と言っているのに、読まずに終わった話を何度も言う、みたいなものだ。

6/18>http://blog.goo.ne.jp/hamagikukai/e/fa86ab9d1e0272758a3ceb2150d5d702

この日のツイートでいくつか資料を挙げたんだから、読めば誰でも分かるだろうに。
その中で、これを挙げた
>http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kokusentoc_wg/h28/shouchou/160916_shiryou_s_2_4.pdf


平成26年6月の議論なので、文科省としては「済んだ話」でしかない。他にも何個か資料を挙げてきたので、それらの論点をまずは理解してからにしてくれや。そういう無理解は、特区諮問会議の民間議員連中と一緒だなw


他にも探せば簡単に見つけられる。例えば、
>http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/051/attach/1349377.htm

要するに、あれこれと検討済みの話である。なのに、特区諮問会議民間議員たちは「何を知りたいか」を明確にせず無駄質問を投げつけ、単に文科省官僚を形式的に口でやり込めたい、そういう印象の会議をしたい、というだけに過ぎない。

規制理由を知らないのは、特区諮問会議民間議員が、何でもかんでも「タダで教えろや」厨と化したものであり、つまりは不勉強というだけである。15年6月の閣議決定前までに、知る機会は十分に存在していたに決まっているのだ。

規制理由を知らずに、医学部新設の特区の検討をどうやってできたというのだね?おかしいでしょ。


3)「文科省告示による規制は間違い」論の自己矛盾

一番愚かなのが、平成15年文科省告示第45号の「規制理由が分からない」と言い続けるだけの連中である。
基本的に、それが分からないのは、自分が○○である、と宣言したに等しいわな。規制理由が分からないなら、他人に教えてと聞く前に、まずは自力で勉強してから来いや。「教えて厨」ってのは、アレげなネット掲示板の住人だけではないらしい。


特区諮問会議民間議員は、立法権限を有する人間ではない。立法したかったら、国会にそういう法案を内閣が提出するように進言すればよいのだ。

構造改革特区時代から、獣医学部新設が認められてこなかった経緯・理由については内閣府所管だったのであるから、必要な勉強資料を用意するように民間議員が内閣府に頼めば良かっただけである。誰でも簡単にできるはずの自助努力を完全に怠っておきながら、今更になって「告示の理由がワカリマセ~ン」って、何を言っているんだね。


当該告示の存在そのものを問題視していたのなら、医学部新設前に告示の撤廃を主張するなり、詰めて議論するなりをするべきだろうに。

何遍も言うが、文科省官僚には、既に存在している「告示」について、官僚自身の判断により「告示を取り消します」とか、「この告示は変ですね、ない方がいいです」などと言えるとでも思っているのかね?

それは、制定した内閣(政治)批判とか、追認したアベ批判でしかない。当該告示の閣議で署名したであろう、竹中平蔵大臣(当時)に説明を求めたらいいんじゃないのか?w


医学部新設を特区に採用した際、15(H27)年11月の告示において、平成15年文科省告示第45号の存在を認めたままで、新たに内閣府・文科省告示第1号を出したことは明白である。もしも、当該規制の告示が「存在すべきでない」「告示の規制は違法である」ということなら、「違法な告示」を承知の上で法的な措置を実施したことになるわけだよ。

それを自己矛盾と言うのだわ。
27年11月の告示を出したのは、アベ内閣だろ。アベ自身が、それをOKして署名しない限りは、出せない告示なんだぞ?


また、特区(内閣府)側にしても、特区諮問会議民間議員たちにしても、告示撤廃を頑張れば良かったろ?何故、医学部設置の前に告示の根拠がない・違法な告示だ・撤廃だと言い続けなかった?

その時には言わずに通したものを、少し後になってから「やっぱり反対だ」って前言を翻したに等しいだろうに。僅か1年後には「文科省告示第45号が違法なんだ」と?お前ら、一体全体、何を議論してきたんだね?
なら、最初から告示を撤廃すれば良かっただけだろうに。


コント風に
「銘柄Aの株式の購入に同意しますか?」
「本当はもっと別の銘柄がいいけど、資金面から、しょうがないわ、同意します」
「同意に基づき、銘柄Aの株式を購入しました」
  1年後
「ああ、賛成したけど、やっぱり反対にするわ、銘柄Bがいい」
「なら、最初から同意の署名せずに、銘柄Bと主張しておけよ」


こういうのは、後知恵でもって、事後的に言い訳を考えたりするような場合に、使われる手口かもね。前言をなかったことにする、というのは、アベ内閣の得意技だったしな。その顕著な例が、アベの「全国に獣医学部を新設する」宣言ね。


告示の存在してきた理由には、一つ挙げれば「獣医師の需給」要因というのがあるわけだが、それを答えたからといって、「規制理由になってない」という断定をした民間議員の意見が無条件に正しい、という根拠や理由なんて、誰にも分からないものなのだぜ?
それは先入観や決め付けみたいなものではないのかね?


需要で規制するのが間違い、って言うなら、最初から「需要を文科省に尋ねる」(→需要を文科省が答えなかった、だから負けの屁理屈)とか特区諮問会議決定で「具体的需要に対応する為」とか、言うべきではないでしょうな。
だって、「需要には無関係」なんでしょ?


同じ主張を繰り返す素人だけが無駄に頑張り続けてるみたいだが、特区諮問会議もダンマリ、八田達夫も口にチャックってわけね?
何故、説明しに出てこないんだね?www
あれほど緊急記者会見をやって弁解と言い訳に終始していたのに、諦めたのか?w
ああ、政策工房もバンザイしたのか?


易々と前言を翻す、アベとお仲間らしい振舞いだな。