今回の補選結果を見ていて、ちょっと気になったことがあるので、書いてみたい。
北海道選挙管理委員会事務局【平成26年12月14日】
衆議院議員総選挙 小選挙区 投票結果(選挙区別)
>http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hs/H26shugi/sokuho/ippan_s/tohyo_senkyoku_kz.htm
衆議院北海道第5区選出議員補欠選挙 平成28年4月24日投票
>http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hs/H28hoketsu/soukatsu/index.htm
今回の補選においては、無効票の割合というのが一定の傾向が見られた。が、何故か前回総選挙では全く違った傾向が判明した。
今回の選管発表では、無効投票数が出ているのでその数字とした。前回選挙結果では、投票者数と候補者得票数しか出てなかったので、両者の差を用いた。
投票者数との差を用いるとごく少数の不符合がある(投票箱に入れず持ち帰る等)が、今回でも6票の差しかなかったので、ほぼ無視できる程度である。
(表中の数字は、無効投票数 / 投票者数 )
H26年12月衆院選 今回補選
厚別区 2209/64370 728/63454
江別市 1448/58566 640/58988
千歳市 1563/43716 548/40578
恵庭市 1102/33611 368/32877
北広島市 911/29360 333/28952
石狩市 867/26308 255/26491
当別町 306/8618 118/9043
新篠津村 49/1854 19/1985
さて、ここから分かることは何か?
明らかに今回補選での無効投票数が少ない、ということである。しかも、その出現割合がどの市区町村でもほぼ一定の数字である、ということだ。
最高の千歳市で1.35%、最低の新篠津村で0.96%である(平均1.135%)。選挙結果というのは、こういうものだよ、ということなら、それはどの回でも、どの地域でも似たような結果となるであろう?
ところが、である。前回選挙では、全然違う。ほぼ3%超えであり、江別2.5%と新篠津2.6%だけがそれ以下だった。平均で3.17%の推定無効投票数だったということである。今回と約3倍の開きがあるのである。
これは不自然ではないか?
無効投票数の出現割合というのは、概ね似た傾向を有しているのであろう?
だとすると、今回のように、最大でも1.3%程度しかなかったものが、前回選挙では何故全部が2%を超えているのだろうか?
一般的な統計学上、このような状況は起こり得ないのではないか。あるとすれば、天文学的に極めて少ない確率ということになるのではないかな。
このような数字が出ている場合、疑われることはただ一つである。
それは、結果の信憑性が疑われる、ということである。
もう一つ、新篠津村の結果であろうと、厚別区の結果であろうと、同様の傾向を「生み出せる」体制にある、ということが分かるわけだ。田舎だから安心とか大丈夫ということではない、都市部だから危ないということでもない、ということである。開票結果全般について、影響を及ぼせる「何かが存在する」ということだ。
これでは、いくら選挙運動を頑張ってみても、無駄である。
最後の、正確に数える、という部分を支配されてしまっていては、本当に正しい数字なのかどうなのかが、誰にも確かめようがないからである。
日本は、民主国家としての条件も、前提となる基盤すらも、既に失われている、ということである。