最近は、大きな病院は高度な治療を行っているため、医療スタッフは忙しく負担になっています。
外来で診察する患者さんも増えているので、患者さんの待ち時間が長くなり、診察医も時間を取られて
大変です(大学病院時代を思い出すと、内科をはじめ、あちこちの科で患者さんの長蛇の列が…)
最近は、大きな病院は紹介状が必要だったり、かかりつけ医からの予約が必要だったりします。
一部の病院や科では「完全予約」となっているところもありますが、病院のキャパシティを越えているので
仕方がないとおもいます。
先日のニュースでは、県立新発田病院の一部の科が「完全予約制」になっと報道されました。
http://www.niigata-nippo.co.jp/medical/news36774.html
新発田病院の同僚の先生に話を聞くと、とにかく患者さんが多く、緊急の受け入れもしているので
限界を超えているとのこと。
以前から「病院の役割、診療所の役割」がいわれています。
役割分担のなかで「病診連携」として、普段は診療所で診療・検査・投薬をして
専門的な治療が必要になった場合に病院で検査や治療を受けることが考えられます。
こういう医療システムがうまく機能することを願っています。
ただ、いきなり「大きな病院に紹介する」というのは、開業医の先生にも
患者さんにも敷居が高いのでが実情です。
そんな場合に、心臓や血管の病気が疑われる場合にわれわれのようなクリニックの
出番があるようです。
狭心症、不整脈、心臓弁膜症、閉塞性動脈硬化症で検査をして、診断と治療方針を立てています。
手術が必要で病院に紹介して患者さんが増えています。
手術の必要性のある患者さんを紹介できれば、患者さんにとっても病院にとっても
メリットが大きいと思われます。
先日も病院で手術を受けた患者さんが、退院後に笑顔を見せてくれました。
小さなクリニックですが、病院と患者さんの間で頑張ろうと思います