厚生労働省は社会保障審議会医療保険部会に、長期収載品の保険給付の
見直しの案を提示したというニュースがあります。
ジェネリック医薬品がある場合、先発品との薬価の一部を患者さんに負担してもらうという
内容のようです。
以前にブログでご紹介した「薬代の患者負担を増やす」方法の案のひとつです。
(
https://blog.goo.ne.jp/halclinic/e/4f33f599c9e0357b26d753e83f8e6ccf)
ジェネリックのある先発品のどの薬品に適応するのか、どのくらいの負担増になるかは
これからの議論とのことです。
ジェネリック 薬品を希望しない患者さんの薬代を高くして、ジェネリック医薬品に誘導しようと
いうのが目的とのこと。
現状ではジェネリック医薬品の使用割合は80%くらいまで上がっており、
すでに政府が目指すジェネリック医薬品使用は十分に広がっていると思います。
これ以上にジェネリック比率を増やすことは難しいのでは?
その一方で、ジェネリック医薬品の製造不正や中小のジェネリック医薬品会社の
経営的な不安定性や、あまりに安くしたジェネリック医薬品価格で利益が出ないために
医薬品製造をやめる会社も出てきています。
昨今の医薬品不足の原因として、ジェネリック医薬品偏重があることは間違いありません。
先発品の薬代負担を増やしてジェネリック医薬品への誘導を行う前に
「ジェネリック医薬品の安全性と安定供給」を確立させることが先だと感じます