白亜45会HP管理人

白亜(白堊)45会は、岩手県立盛岡第一高等学校昭和45年卒業の同期会です。

今日は放医研

2013年04月27日 22時51分02秒 | 業界
今日は、千葉市稲毛にある放射線医学総合研究所(放医研)です。
原発事故の際に、重篤患者の治療で良く名前がでていましたね。

ここにはHIMACという重イオン加速器(シンクロトロン)があり、平日の昼にはガンの治療を行っています。ガンの治療には使用しない「夜と週末」だけ科学研究のために利用されていて、今はウチの研究室の若いモン達が実験をやっています。その様子を視察に来たということです。一部に少々のトラブルがありますが、概ね順調にデータが取れています。
GWに入ったので、日曜日は運転せずに今晩は7時までです。
この後は4月30日から5月2日まで、さらに5月7日から9日まで実験が続きます。
今年度の放医研での実験はこれで終了。あとはデータ解析です。うまくいけば世界一精度の良いデータになる予定。(もっとも、そうでないと論文にならないのですが・・・)

このHIMACという加速器は、元々東京田無市にあった東大の施設で建設を計画していた加速器です。当時の文部省からは予算が取れずに、その計画の加速器部門長が科技庁傘下の放医研に移って実現したという歴史があります。30年間の話ですけど・・・文部省から予算が取れなかったのは、小林益川のノーベル賞を後押ししたKEKBという加速器の前身であるトリスタン加速器に予算が付いたからです。我々の業界にもこんな競争があるんですね。

放医研に行く途中のつくばエクスプレスの車内でKEKを10年くらい前?に退職されたMさんに遭遇しました。彼女は今東京に住んでいるのですが、昨日KEK計算科学センター職員3人の退職パーティがあったので一泊の予定でつくばに来たのだそうです。「KEKはとても良い職場だった」と述懐しておりました。




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