白亜45会HP管理人

白亜(白堊)45会は、岩手県立盛岡第一高等学校昭和45年卒業の同期会です。

現場力

2013年11月28日 01時53分52秒 | 雑記
今月は毎日ブログを書くぞ!と月初めに宣言した。
結構しんどい。

日付が変わったので今日の分を書いてしまおう。

唐突ではあるし、現在はどうなっているのか知らない。一時、財務省(旧大蔵省)のキャリア官僚が20代で地方の税務署長に任官されることが特権の象徴としてマスコミ等に取り上げられていた。私は制度そのものは悪い事ではないと思っている。制度を制定した時には、(1)システム設計を行うためには現場を知ることが最低限必要である、(2)現場にはいわゆる「鬼軍曹」がいて、キャリア官僚とはいえ厳しく育てることができる、などを考慮したと思われる。

しかしながら、時間とともに制度は「心」を忘れて形骸化する。世の中では「自分がかわいい」人が増え、かつ、そのような人が「出世」するようになってしまう。「鬼軍曹」と言う言葉が「弱い者いじめ」に変貌してしまう。

そのために制度はそれなりの頻度で変更されるべきである。しかし、どんな場合でも「現場力」に期待する心、現場に「鬼軍曹」が存在できる環境が必要不可欠である。

そのような環境を作るのが難しくなった一番の理由は農業の衰退である。昔は「是々非々」を貫き通して首になったとしても「田舎に帰って農業やれば生きていくだけはできる」という安心感があった。今は一度失敗したらどうしようもない、という不安感が若者の心を占めているようだ。昔のようにするにはどうすれば良いのだろうか?どうすれば良いか分からないが、少なくとも安倍の戦前回帰とは全く違うということだけは断言できる。