今夜も先生のS53年の句より パラソルの見えてさす人見えぬ坂 土生重次 こんな一瞬に出会う時ありませんか? ゆるやかな坂の景色ですが、坂とは限らずにビル街の横断歩道を俯瞰する景でもいいでしょう。日常のふと目にしたものを見逃さないというか、その刹那の心にきゅんと来るものを胸に仕舞って置くと、あとでこのような句ができるのかなと感心するばかりです。