わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

レールに乗せて

2013年03月12日 | 日々雑感
さて、これはなんでしょうか?
答えは最後に。

▼どこでしょう?



福島県いわき市。

午前中に鮫川村で打ち合わせを終えて、いわきの海岸に向かいました。

津波被害が甚大だった豊間地区。




福島は、放射能だけではなく、地震の揺れ自体の被災も、津波の被災も、そして風評の被害もある、世界的にも珍しい複合被災。

いつもは人影まばらなこの地区も、この日だけは人が多いです。

物見遊山の姿もあれば、黒い服につつまれた遺族らしい姿も。

基礎だけになってしまった家のひとつひとつに花が添えられていました。

そのひとつひとつに手を合わせました。




目の前には真っ青でおだやかな太平洋が広がります。

この海にいくつもの命がひきずりこまれていったんだな、と。

この地に立つと、海の彼方から、声にならない無念の想いがかすかに聞こえてくる気がします。

自分も海に引きずり込まれそうな感覚に陥り、身体が震えました。





いわきから電車に乗り、黙祷の時間は上野駅で迎えました。

いわきから辿ってきたレールを見つめて。

このレールが東北までつながっています。

▼正解は上野駅。常磐線のレールです。



雑踏のなか、一人、目をつぶり、支え合いの社会をもう一度紡ぎなおすことを誓いました。

この想い、レールに乗って、東北まで届け。


代表理事 辻だいち