無関心への関心

２０１２年の正月を迎えています。

東日本大震災から初めて迎える正月です。

皆さん、いかがお過ごしでしょうか。


年末には昨年をふりかえって震災の足跡をまとめたテレビや新聞が多く見受けられました。

改めて、あの３月を想い起こした人も多かったのではないでしょうか。

逆に言えば、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」自分がそこにいることを「痛感」した年末でもありました。

そして、その「痛感」がいかに全国を覆っているのかということもまた痛感です。

日々薄れゆく被災地や被災したひとびとへの関心。

あの３月以降のできごとに無関心になりつつあるこの傾向に、私たちはもっともっと関心をも持たなければならない。

そう強く想います。


マザーテレサのあまりにも有名な言葉があります。

「愛の反対は憎しみではなく、無関心です」

そう、相手に関心を持たなくなったら愛はさめていくのです。

あの厳しい１年を乗り越え、新しいこの１年を迎えて、希望をつかみとろうとしている被災地のひとびと。

その被災地のひとびとに愛を送りましょう。

３月には自分事で考えていたものの年末を迎えて他人事になりつつあるひとびと。

その無関心なひとびとに、関心を持ちましょう。


覚えていますか。

昨年はタイガーマスクで始まったことを。

ひとびとの善意の嵐が日本中を駆け抜けたことを。

市井のひとびとの小さな小さな善意を侮っていはいけない。

２０１２年、改めて、「善意の嵐」を起こしましょう。

「関心の嵐」を巻き起こしましょう。


明日からまた福島のこども１８人が泰阜村にやってきます。

冬の信州山賊キャンプに招待です。

寒風吹き荒ぶ南信州泰阜村の２０１２年正月。

ひとびとの善意と関心が、ひとびとの愛が、再び泰阜村に集まってきました。

代表　辻だいち