【涙で前がなんにも見えねえや、ちくしょう】 ～この水ようかん、ほんとにうめえ～

大雪の北陸に来た。

実家のある福井：小浜はたいへんなことになっている。

高速道路は猛吹雪で前がなんにも見えず間一髪の連続だ。



高校時代の友人がお菓子屋をやっている。

ちょいと顔を出して福井の冬の味覚「水ようかん」を買った。

今日は量販店でイベントだそうで、彼の顔を見ることはできなかった。

残念。








先月、高校時代の友人が急逝した。

お菓子屋の旦那とも仲が良かったヤツだ。

ヤツと最後に会ったのはもう10年ほど前か。

会えるときに会っておかなければと、つくづく想う。




北陸道が通行止めだったので、大回りして金沢経由で信州に帰った。

その日に金沢の大先輩が亡くなったと一報が入ったのは、帰り着いた信州の地だった。

４月に金沢でお茶を飲んだのが最後になった。



そういえば今日は19歳の誕生日だ。

愛犬タロが生きていればの話だ。

体重40キロの橇引き犬（アラスカンマラミュートの雑種）タロ。

4年前に他界した。

私の長男とは、同じ年の5日違いで産まれた。

人間と犬が、本当に兄弟のように過ごした。

長男は今、雪深い地で学生生活を送っている。

まるで雪が好きだったタロの分まで生きるかのように。

タロに逢いたい。

タロとの想い出の写真を見ながら献杯しよう。






なんだか、この世を去る人や犬の話ばかりだ。

涙で前が何にも見えねえや、ちくしょう。

この水ようかん、ほんとにうめえ。

代表　辻だいち