NPOグリーンウッドは年度末にスタッフ休暇があります。
基幹事業の暮らしの学校「だいだらぼっち」(山村留学)では一年中こどもと暮らすのが仕事。
夏・冬休みに、山村留学のこどもたちは、都市部の親元に帰りますが、その替わりにやってくるのが「信州こども山賊キャンプ」のこどもたちと青年ボランティア1500名。
年度末の春休みのみ、誰も子どもがいなくなる期間なのです。
そしてこの休暇の時期は、山村留学のこどもたちとの別れに引き続き、スタッフとの別れの時期でもあります。
今年度を持って、次のステージへと旅立つスタッフが数名。
1年間のスタッフ、3年間のスタッフ、6年間のスタッフが昨日までに旅立ち、そして今日11年間働いてくれたスタッフ夫婦が旅立っていきました。
走る去る車が視界から消え、力の限り振っていた手を降ろして、それぞれのスタッフとの出会いから今日に至るまでを思い返してみました。
初めて顔を見た日。
初めて言葉を交わしたあの時。
初めて酒を酌み交わした日。
初めて辞令を交付した日。
一緒に仕事を始めた日。
向う見ずに共にとんがったあの時。
危機に瀕して知恵を絞りあった日。
全国を連れてまわったあの年。
初めて意見がぶつかりあった時。
成長の速さに目をみはった日。
お互いの想いが伝わらず涙を流したあの日。
安心して現場を任せるようになった日。
信頼できると確信できた日。
一緒に謝罪に出向いた日。
夢を語り合ったあの夜。
すべてが懐かしい。
そして、すべてが私たちNPOグリーンウッドの歴史を刻む、ひとつひとつの年輪となりました。
すべてが、課題多き泰阜村が、自律的に立ちあがるための、かけがえのない一瞬となりました。
彼らが泰阜村を去っていくことを、残念に思ってばかりはいられません。
彼らが過ごしたこの泰阜村には、厳しい山岳環境のなかで支えあいながら生き抜いてきた泰阜村のひとびとの、自然と共存する壮絶な歴史と日々の暮らしの営みが流れているのです。
その歴史と営みを受け取った「彼ら」は、違う地でもまた、きっと素敵な人生を送る。
そう強く信じています。
泰阜村の底力を身に纏った彼らと、距離を超え、時を超え、関係性を超え、まさに支え合いながら、共に社会をよりよく変えるための仕事ができる日が来ることを楽しみにしたいものです。
「がんばって、行ってこい!」
と、笑顔で元気よく、送り出さなければならないのはわかっているのですが、思い返せば思い返すほど、涙が出てきてしまいました。
この3年間、東北を支えた彼らとの縁もまた、これから豊かに紡いでいきたいと強く想います。
スタッフたち、ありがとう。
基幹事業の暮らしの学校「だいだらぼっち」(山村留学)では一年中こどもと暮らすのが仕事。
夏・冬休みに、山村留学のこどもたちは、都市部の親元に帰りますが、その替わりにやってくるのが「信州こども山賊キャンプ」のこどもたちと青年ボランティア1500名。
年度末の春休みのみ、誰も子どもがいなくなる期間なのです。
そしてこの休暇の時期は、山村留学のこどもたちとの別れに引き続き、スタッフとの別れの時期でもあります。
今年度を持って、次のステージへと旅立つスタッフが数名。
1年間のスタッフ、3年間のスタッフ、6年間のスタッフが昨日までに旅立ち、そして今日11年間働いてくれたスタッフ夫婦が旅立っていきました。
走る去る車が視界から消え、力の限り振っていた手を降ろして、それぞれのスタッフとの出会いから今日に至るまでを思い返してみました。
初めて顔を見た日。
初めて言葉を交わしたあの時。
初めて酒を酌み交わした日。
初めて辞令を交付した日。
一緒に仕事を始めた日。
向う見ずに共にとんがったあの時。
危機に瀕して知恵を絞りあった日。
全国を連れてまわったあの年。
初めて意見がぶつかりあった時。
成長の速さに目をみはった日。
お互いの想いが伝わらず涙を流したあの日。
安心して現場を任せるようになった日。
信頼できると確信できた日。
一緒に謝罪に出向いた日。
夢を語り合ったあの夜。
すべてが懐かしい。
そして、すべてが私たちNPOグリーンウッドの歴史を刻む、ひとつひとつの年輪となりました。
すべてが、課題多き泰阜村が、自律的に立ちあがるための、かけがえのない一瞬となりました。
彼らが泰阜村を去っていくことを、残念に思ってばかりはいられません。
彼らが過ごしたこの泰阜村には、厳しい山岳環境のなかで支えあいながら生き抜いてきた泰阜村のひとびとの、自然と共存する壮絶な歴史と日々の暮らしの営みが流れているのです。
その歴史と営みを受け取った「彼ら」は、違う地でもまた、きっと素敵な人生を送る。
そう強く信じています。
泰阜村の底力を身に纏った彼らと、距離を超え、時を超え、関係性を超え、まさに支え合いながら、共に社会をよりよく変えるための仕事ができる日が来ることを楽しみにしたいものです。
「がんばって、行ってこい!」
と、笑顔で元気よく、送り出さなければならないのはわかっているのですが、思い返せば思い返すほど、涙が出てきてしまいました。
この3年間、東北を支えた彼らとの縁もまた、これから豊かに紡いでいきたいと強く想います。
スタッフたち、ありがとう。
代表 辻だいち