わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

南三陸から(その2)

2012年05月02日 | 支えあいの指導者育成
先日、宮城県南三陸町に行ってきました。

沖縄国頭村、福井若狭地区、長野泰阜村、福島鮫川村、宮城南三陸町、北海道浜中町の6地域のこどもたちの交流活動の打ち合わせのためです。


南三陸町の歌津地。

壊滅的な被害を受けました。

高台にある伊里前小学校にも、腰まで津波が押し寄せたそうです。

小学校の校庭に立つと、目の前の集落がすべて失われています。

1年たった今でも、目を疑う光景です。

この小学校のこどもと、全国のこどもたちを交流させたい。

そんな打ち合わせを、校長先生としました。

打ち合わせには、くりこま高原自然学校の佐々木さんと、RQ市民災害救援センター歌津ブランチが発展して発足した天狗のヤマ自然学校の蜘滝さんが同席してくれました。


打ち合わせを終えると、玄関には写生をしているこどもたち。

「1年たって、やっと落ち着いてきました」と校長先生は言います。

「桜の花を描いている」と屈託なく笑うこどもたち。

その小さな胸にいきなり刻まれた深い傷はいかほどだったのか。

校庭には、仮設住宅が立ち並び、狭くなったその校庭で体育の授業が行われていました。


▼写生に没頭するこどもたち




▼校庭で体育を受けるこどもたち





津波がすべてをさらった街に降り立ち、伊里前川を眺めると、ザワと呼ばれる仕掛けがありました。

海からあがってくるシロウオを獲る仕掛けだそうです。

1年たって、魚があがってくるようになった。

それをこの地区のこどもたちが学習題材とし、それを秋にここ歌津で開催される6か所のこども交流活動フォーラムで発表しようと。

この川で、こどもを遊ばせるためには、川底のガラスを拾わなくてはならないそうです。それでもこどもたちはたくましく生きている。


▼これは地元の人びとがしかけた「ザワ」




▼これは、こどもたちがしかけた「ザワ」。ほほえましい





何もなくなった街に、魚があがってきた。

何もなくなった街で、こどもたちも大人も前向きに生きようとしている。

秋にここ南三陸町歌津地区で、こども交流活動のフォーラムの開催が決定しました!

事務局を、信州の山村で活動する私たちNPOグリーンウッドが担います。

震災支援はいろんな形があっていい。

よい交流活動になりそうです~


▼全世界のみなさんへ




代表 辻だいち