小・中学生のパラリンピック観戦について、いろんな意見・見方・議論が行われている。聞いていると「小中学生の観戦」と「小中学生の感染」という同音異義語の紛らわしさもあり、それに一貫性が感じられない行政側の説明が合わさって、イライラしてしまう。少なくとも中・高学年の小学生や中学生であれば、ある程度の感染対策を守って静かに観戦することは可能であるようにも思える。「学校に行けずに公園でかたまって遊んでいるよりも、広い競技場の観客席に、一定の間隔をあけて座っている方が感染の危険は少ないのじゃないか」、という主婦の直感的意見にもなるほどと思わされる。
「観戦中止」を決めたというニュースで紹介された中止の理由には「事前検査について行政からの情報が無かったから」というのもあり、結局は行政側の準備不足・認識不足が大きな理由なのか、とも思わされてしまう。小・中学校の新学期開始についても、一定の考え方や基準は作られてないようだが、学校の教室や体育館よりも、屋外である国立競技場の広い観客席で間隔をあけて過ごした方が感染機会は少ないだろう。ケースバイケースならそれで良いから、誰がどこでいつ決断して決定するのかくらいは都や県や組織委員会の方針を打ち出してくれても良いのではないだろうか。これについても、おそらく表に出て来るのは一般論・原則論、実際には基準が判然としないまちまちの対応と混乱が続く中で、気が付いたらいつしかパラリンピックが終わっていたという事になるのだろう。