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男の買い物

2021-08-24 | 日記

「男の買い物」と聞くと、スポーツ車を買うのか? ブランドの腕時計? 輸入物の革靴? ゴルフ道具? 釣り竿? などと趣味の道具か高価な品物でも買うかのようなイメージなのだろうが。いやいや、単にスーパーマーケットで日用品・食料品を買っているだけのこと。週に1・2度、ポイント〇倍とか〇〇の日を忘れて買い物をしてしまうのが、主婦と異なる「男の買い物」とでもしておこう。

 昭和の頃なら「男の方がスーパーでカゴを下げて歩くなんて」とか言う声が、奥様方から聞こえて来そうな気もする。テレビドラマでも、スーパーマーケットで買物する男に「あのご主人、奥さまはどうしたのかしら」という主婦達の噂話のシーンがあったような気がする。しかし今やもう、スーパーで一人で買い物をする男を見掛けることは普通になっている。独身男性が増えたこと、共稼ぎ家庭がふえたこともあるだろうが、何かにつけ行動の男女差が少なくなった時代の表れなのだろう。

 夕食の買物に同行し、メモに沿って買物を進める連れ合いの横で「ふと欲しくなった」肉や加工食品をカゴに入れて行く。もちろん、それをいつどのように調理して食べたいかまでを考えてのことだが、結果として買物総額はあきらかに増えていく。少しでも安くと言う主婦の買い物について行くが、「たまには高くてもいいから」といつもより倍くらい高いものに手が伸びてしまうことも、ある意味「男の買い物」かも知れない。

 欲しいものを2つ3つとカゴに入れ、「じゃあ、これは明日の夜、これはその次の日」と連合いに順番を決められて2・3日分の献立が決まるのも悪くない。「献立を考えるのが大変」と聞く主婦の苦労を少しだけ解決した気がするし、当然それは「自分が希望した献立」であり「好きな給食の献立」のように何となく楽しみにもなる。昔のことだが、「毎日何を食べさせれば良いか考え付かない」という連れ合いとたまに一緒に買い物に行き、「じゃあ、これをこう料理すれば・・・」など言いながら料理したことの無い食材を思いつくままに買ったことを思い出す。

 そんな思い付きで買って来た食材が必ずしも美味しく食べられたとは限らないが、それはそれで楽しくもあり、さらなる工夫で料理のレパートリーも増えて行ったと感じる。何の分からずに帰って来て予期せぬ料理に不平を言うより、ましてそれを美味しいと偽装して食べるよりも、少しずつ献立に口を挟み、たまには一緒に行って自分の好みを知らせたり、「高い食材を買った」責任を引き受けるのも悪くないのでは。家計引き締めを預かる主婦の立場とは明らかに対立するが、何を買わせてもやはり男は「男の買い物」から離れられない生き物なのだ。

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