テレビのニュース映像を見ていたら、上野公園や目黒川の桜が満開に咲き誇っていた。自分の周りではまだまだ桜は咲き始めたばかり。東京は桜の開花が早い、というのは昔から変わらない。3月の下旬に東京に行くといつも上野の桜が満開で、地元に帰る頃にはもう散ってしまっているんじゃないかと心配になる。しかし、3・4日後に地元に戻ると、桜は丁度これから満開になる頃で、東京と地元で2回の花見を楽しめるというのは今も変わらないようだ。
ニュース映像を見ていて、10年近く前に初めて目黒川の満開の桜を見ながらいろんな話をした友人・知人たちの事を思い出した。コロナ禍でずっと会うことも無いままだが、互いの仕事環境や立場も随分変わったのだろう、と。東京の桜満開の映像は、すべて仕事関係・仕事に関する人生に纏わる思いでに繋がる。反対に地元の桜満開の思い出は、そのほとんどが私的な出来事や人生の岐路の選択に関係している。
今年も、もうすぐ「地元の桜満開」が訪れるのだろう。年度も押し詰まって来て、次年度からの自分の生き方など満開の桜の下で考えてみようかと思ったりする。ずっとコロナ禍で、「東京の桜満開」はテレビ画面の向こう側、つまり「リモート」の出来事。仕事上にもリモートが入り込み、「東京での花見」もずっとリモートだけになった。