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年賀欠礼の報せ

2020-11-20 | 日記

「喪中につき、新年のご挨拶を失礼させていただきます」、いわゆる喪中挨拶の葉書が届いた。旧友からの葉書だと思い、なつかしく手に取って読む。本年○月に・・と書かれた文章、葉書はその母親からのもので、旧友が何か月も前に亡くなっていたことを知った。異性であるが気の置けない友人・仲間の一人として、演劇の事や他愛ない日常の出来事を楽しそうに話す姿が好きだった。葉書を読んで、「最後に会って話したのは10年以上前かも知れない」と、別の友人と二人で訪ねた時の様子を思い出す。

 思いもよらず厄介な病気との闘っていて、手の指が変形し、体調にも少し辛そうな印象を受けたことも。しかしそうは言っても、相変わらず明るく朗らかに話す様子は昔と変わらなかったし、加えてその後にかなり良い薬・治療方法が開発されていたので、症状は楽になっているのだろうと勝手に想像していた。実際の亡くなった原因は書かれておらず定かではないが、長い時間の間に疎遠になり、何か月も前に亡くなったことを知らないままで居たことが悔しい。

 最後に会ってからの時間、おそらく彼女は病とさらなる闘いを続けて生きて来たのだろう。今はそれを励ますことも、辛さを慰めることもできず、ただ心の中で「痛かっただろう、よく頑張ったね」と話しかけるしかできない。何も知らずに過ごし、随分遅れて訃報を知ることになってしまった。今、なつかしい旧友の一人が世を去ったことを知り、若く元気で生き生きとした彼女と共に、彼女が病と闘っている証としてあの時私たちに見せた手のことも、そしてその病に向き合い辛さに耐え頑張って生きた姿をずっと覚えていたい。

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