愚ダメ記、真誤付き、思い津記

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右と左

2022-06-20 | 日記

未だに時々「右翼」「左翼」という言葉をニュースや解説番組で耳にする。もういい加減に、もっと適切な言葉に置き換えて欲しいものだといつも感じる。時には、従来通りの分かりやすい「右・左」の定義が当てはまる場面もある。しかし、意味不明なのは、ソ連崩壊後、ロシアの「旧社会主義勢力」を「右」とする報道が続いたことだ。当然、その反対勢力となる「民主派・自由主義勢力」は「左」となってしまう。

 今の「プーチンとその同調者」は、果たして「右」なのか?。彼らを指示する高齢者層の動向を「社会主義時代への回帰」と捉える中で、「右」とは一体何を指すのか?。今や、「右・左」という表現は、かつての「意味」を失ってしまっている。意味も意義も失った言葉をいつまで使い続けるのか。

 歴史上のある時、交渉のテーブルで左側に「社会主義的グループ」が右側に「資本主義・自由主義経済のグループ」が座ったことで「右・左」の表現が使われるようになったと承知しているが、今や「右か左か」は経済システムへの主張とはかなり乖離してしまった。

 あらゆる国について「専制的・保守的グループ」が右翼と表現され、「改革派・民主派」が左翼と表現される。その中で、かつての社会主義国の中では「社会主義に回帰する保守派」が右翼と表現されているようだ。ならば、自由経済・資本主義を求める「民主派」は左翼と表現されるべきだろうか?。

 中国では共産党の独裁的専制政治を主張する共産党勢力を「左」というしかないと思うが、それでは香港での「民主派・自由主義経済」を志向する人々は「右翼」?。どうも、右・左という表現に捻じれがあるようで意味不明。この場合の「右」は国粋主義者を指すとか、旧社会主義勢力だとか解説してまでも右・左を言う必要があるだろうか?。右とか左とか言わないで、単に専制主義とか民主的・自由主義という表現だけにして欲しいものだ。

コメント
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