愚ダメ記、真誤付き、思い津記

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ツル来たる

2021-11-15 | 日記

先日オオハクチョウが飛んだと思ったら、よく行く公園の近くの田んぼにナベヅルが3羽。さっそく知り合いに情報を教えたら、「こちらは7羽居るよ」と返ってきた。車で1時間くらい走った所で、知り合いもツルを見ていたということ。しかも、向こうはナベヅルにマナヅル、そしてクロヅルまで居るという。数だけでなく、種類でも負けてしまった。

 「こりゃ、ここでナベヅル3羽などと言ってる場合じゃない」と慌てて車を走らせ、40分ほど走った所で知り合いからメール「さっきのツルは5分前にどこかに飛び去ってしまった」との報せだ。仕方ないから元の場所に戻って見ることにした。おそらく、もうこっちのナベヅルも飛び去ったに違いない、と思いつつ元の田んぼに戻ってきて驚いた、ナベヅルの数が8羽に増えていたのだ。

 その後もナベヅルは数日間滞留し、その数が少しずつ増えている。最新の目撃情報では19羽になったとか。この先いつまで居るか分からないが、いずれは本来の越冬地を目指して跳び去ってしまうことだろう。だが、車を30分くらい走らせれば本物の野生のツルが見られというのはいいものである。「ツルの恩返し」という昔話が出来たくらいだから、昔は「冬になればツルが来る」のが当たり前だったのかも知れない。

 ツルは大きな鳥で肉眼でもそこに居るのがハッキリと分かる。冬になるとツルが来て、毎日その姿を見ながら過ごすというのが昔の冬の季節感だったのかも知れない。何となく、冬を一緒に過ごす仲間が居るようで悪くはない気がして来る。但しここのツルは、やがてどこかの本当の越冬地を目指して飛び去ってしまうに違いないのだが。

コメント
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