愚ダメ記、真誤付き、思い津記

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オオタカ

2021-11-06 | 日記

時折り鳥を見に行く公園で、久しぶりにオオタカの姿を見た。園内の葦原沿いの道を歩いていた時に、隣の水辺の杭に並んでいた100羽近くのシギが一斉に飛び立った。100羽近いシギが一斉に飛ぶ姿は壮観で、その群れを撮ろうとカメラを構えた。その時、シギの群れの飛び去った杭の列を横切るように一直線に近づいてくる鳥影に気付き、手を止めてその姿を確かめた。その速さと形から、すぐにオオタカだと直感。

 急遽、カメラの狙いを変更してオオタカを撮ろうと構え直したが、物凄い速さで近づいてくる鳥にフォーカスを合わせる間もなく、オオタカは10mほど前で自分の立っている道を横切り、葦原の上に突入した。オオタカは羽ばたきもせず、しばらく葦の穂すれすれに葦原を滑空していたが、やがてオオタカの姿が葦に隠れて見えなくなった。てっきりオオタカは葦の中に下りたものと思ってその姿を追いかけていたカメラを下げ、数秒間その飛跡を目で追っていると、その直線状の先にオオタカの姿が再び現れ、やはり葦の穂すれすれの高さを羽ばたきもせずに広い葦原を横切って、向こう側の林の手前で上昇し、羽ばたきもせずに悠々と林を飛び越えて行った。

 一体どのくらいの上空から急降下し、どのくらい手前から滑空を始めたのかは分からなかったが、おそらく300mくらいは滑空し、100mくらいは葦原を羽ばたき無しで葦の穂すれすれに飛び越えて行った。その速さと低空の滑空能力にはあらためて驚いた。ハイタカやチュウヒ、ノスリやチョウゲンボウなどの猛禽をこの秋も何度か見掛けているが、とてもそれらの猛禽とは比べられないような飛翔能力だと感心する。

 しばし飛び去った軌跡を追いながら、「さすがオオタカ!」と、久しぶりのオオタカとの遭遇に胸躍る思いが湧いて来た。一応シャッターを切ったものの、近さと速さで焦点が合わせられず、どの写真もかなりピンボケだ。だが、そのピンボケ写真も消すのが惜しいと思うくらいに、目の前10m以内を横切ったオオタカの雄姿との一瞬の出会いが貴重に感じられた。

コメント
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