季節の移ろいin絵手紙 Ⅱ

 絵手紙&水切り絵&パステルアートに日々の出来事を添えて・・・

(ライオンのおやつ)

2020-06-27 12:24:31 | 日記
 先日 長男が貸してくれた本です。
     

 いつのころからか、集中力がなくなり、老眼が進み、なかなか本が読めなくなってきているのですが、(ライオンのおやつ)に目が留まりました。

 先ごろ、いつも聴いているラジオのパーソナリティーお勧めの本で心が動いていたのです。

 余命を宣告された33歳の女性のホスピスでの生活です。
こう書くと暗く辛い小説に思えますが、
著者、小川糸さんの視点が冷静でいて温かく表現が美しいのです。

 瀬戸内に浮かぶレモンの島の(ライオンのおうち)と呼ばれているホスピス。
小川糸さんの言葉は、まるで絵筆のように
風景を、人物を、そしてその間を無邪気に飛び跳ねる六花(ろっか)という白い犬までをも、淡い水彩画のタッチで読者の心に溶け込んでいき、
まるで不思議の国にいいざなっていくかのようです。

 読み終えた私は、小説を読んだはずなのに、
瀬戸内の美しい島々、波打ち際、蒼い空、人々の営み等々が、
淡いろうそくの炎のようにともり続けて、壮大な絵物語に触れた想いです。

 ※ 思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝にかえる。

 ※ 幸せというのは、自分が幸せであると気づくことなく、
   ちょっとした不平、不満を持ちながら平凡な毎日を送ることかもしれない。

 等々、(生きる)ことの考え方が随所にちりばめられ、流れるように筋が運ばれていきます。

 どうして(ライオンのおうち)で(ライオンのおやつ)なの不思議だったのですが、
マドンナのさりげなく語られたことで腑に落ち、おぉ!と感動しました。
 (今から読まれる方々のため、お楽しみ~にしておきます)

 さてさて、パステルアート6月の課題は(蓮の花)でした。
蓮の花ビラの上に描くお地蔵様(フリーハンド)を教わりました。
でも、出来上がった蓮の花の中にお地蔵様を描くなんて上手くいくはずがなく^^
蓮の花だけにしました(次回 アップします)

 でも、お地蔵様が描きたくて・・・
                      
  
 何かのチラシを見ていたら、シャボン玉が飛んでいて、
中のひとつのシャボン玉の中に景色が映っていました。
 これだ!とお地蔵様を描いてみました( ´艸`)
     

 送るときに言葉を入れますね~}