イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

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システム変更のチャンスではあります

2010-02-24 21:05:00 | イーグルス
 Brian Westbrookの解雇の可能性は有るとは思っていましたが、キャップ無しシーズンならばオーナーが我慢できればどうにでもなるので来年はLeSean McCoyにLeonard Weaverで3人体制が見れるのではないかと思っていました。3人全員1試合10キャリーするくらいが全員にとってベストの使い方だと思っていました。ただ、2010年以降の契約をWestbrook側が破棄した事と7ミリオンの年俸を考えれば3人同格のような使い方は出来ませんね。
 スクリメージでホールを見つけ、そこに飛び込むまでの速さ。5-8のサイズながらタックルを引きずって1-2ヤード稼げる下半身の強さ。体制を崩さないと手が届かない場所に投げられてからタックルを避けまくるスクリーン。縦でも横でも斜めでも何にでも使える素晴らしいRBでした。2007年のファーストチーム2人が同時に解雇されましたし、全盛期から僅か2年で転落するNFLと言う世界の厳しさを実感させられます。

 この浮いたお金でWeaverとの長期契約をするのでしょう、とりあえずはRFAの1巡をオファーしてから長期契約交渉になるのでしょうけれど、Weaverもランで使ってもらえないのが不満でSEAを飛び出した形ですしWestbrookの解雇でWeaverを使うという意思は見せたのですから大きな問題なく長期契約できると思います。(長期契約できるという確信無しにWestbrookをカットしたのであれば、新GMは即解雇でしょうね)
 McCoyとWeaverでスピードとパワーの併用になるであろう来シーズンですが、連勝中はWestbrookが脳震盪で居ませんでしたし機能すると計算しているのでしょう。2年目を迎えるMcCoyはパワーアップするはずです、一瞬の加速は持っていますしパワーが付けばインサイドでも使えるようになります。そうなれば、外へ逃げる癖を狙われなくなるでしょう。気になるのは、5-10ヤード程度の普通のパスを投げて貰っていない事です。McCoyには非常に丁寧なパスをMcNabbも投げているのですが、言い換えると完全オープンの場面でしか投げていません。サードダウンで7ヤードを取る時にターゲットとして計算出来たWestbrookのように成るのもこのチームのエースになるには必要な事です。つまりは、まだエースとして扱うには未熟な面がたくさん有る若手なのです。
 Weaverですが、スクリメージまで到達するのが遅いのが気になります。LBからFB,そして来年はRBに専念する(そう言う金額の契約になるでしょう)経歴を考えれば速くないのは仕方が無いのですが、パワー系でロスタックルが多いのは使い方として難しいでしょう。ゴールライン前で起用されないのはスクリメージまでの速さの無さを懸念しているのでしょう(起用されるEldra Buckleyは速さだけはチーム1ですから)1ヤードを確実に奪い取るRBに成れないのであれば平均4.5ヤード走ったとしてもパワーRBとしては失格です。
 この2人がダブルエースとして起用されるのはRFAの単年契約だとしても間違い有りません。その際にBuckleyを3番手で使うのか、新たに3番手を補強するのかは微妙です。片方が怪我をしてもそれでシーズンが終わるような事にはならないでしょうし、機敏さと言う意味で(パスが取れるかが未知数ですが)サードダウンバックにBuckleyは最適でしょう。アクシデントの時に2番手がBuckleyと言うのは心細すぎますけれど・・・

 RBの能力と言う点ではWestbrookが抜ける事は不安なのですが、もしかすると大化けの可能性があると期待もしています。それはOLのブロックシステムの刷新です。これまでのWestbrookの為の真横に投げるスクリーン(スペースが広く抜きやすい代わりに、受けた時点でロスの為に危険が大きい)から普通の斜め前に投げるスクリーンに変わるでしょう。また、ドロー系を多用するWestbrookのシステムからもっと速いタイミングで飛び込んだほうが良さそうなMcCoyとWeaverの為のシステムにブロックを含めたランオフェンス全体が改善されるのであればランでロスする事は確実に減るでしょうし、RB2人の成績も向上するはずです。ただし、OL出身でOLコーチとして長年過ごしてきたReid好みのシステムで現状来ているのならば変化しないかもしれません・・・(Duce Staleyの時は普通にオフタックル連発してたのですが、これはランオフェンスを好むBrad Chilressのシステムの可能性が有ります)
 
 FA市場を一回りしてからそれなりの金額で戻ってきてくれるのがベターなシナリオだと思いますが、サラリーカットを蹴った結果カットされたのですから戻ってくる可能性は低いでしょうね。
 うちのシステムを採用しているMIN.STL共に絶対的エースが居るのでWestbrookとしては行きたくないのではないかと思います。CLEも同じタイプのJosh Cribbsが居ますしBALも小さいRBはRay Riceが居ます。こう考えるとうち出身のフロント・コーチのチームからのニーズは少なそうです。
 それでも、同じ金額ならば他所に行くでしょう。と言うか、次が見つかったら捨てるのがうちのフロントですしオファーすらしないような気がします。もし、ドラフトまでにどこにも行き場所がないようならば、再契約するような事になるかもしれませんが、そこまでにはどこかと契約するでしょう。契約しないとすればフィジカルチェックに引っかかり続けてしまった場合だと思います。
 また1人、リングを持つべき好漢がチームを去ります。McNabb.Sheldon.Akersと良い時のメンバーも残り少なくなってきました。スーパー進出からもう5年過ぎました、時が経つのは早い物です。

Westbrook解雇

2010-02-24 07:27:00 | イーグルス
 Brian Westbrookを解雇しました。2002年の3巡指名で入団後、Duce Staleyからエースの座を引き継ぎ2004年は補欠からの繰り上がりでプロボウルに初出場、2007年はオールプロファーストチームに選ばれました。通算5995ヤードのランはチーム史上2位の記録ですし、レシーブもとても上手くパスで3790ヤードを獲得、TDはランで37個、パスで29個を獲得しました。
 膝の痛みを常に訴え、練習には参加しないで試合にだけ出場する状態が長く続いていました。2008年は足首を捻挫しシーズンを通じて不調のまま、プレイオフでは平均で2ヤードすら走れませんでした。オフに膝の手術をしたものの完治する事は無く、足首の軟骨除去手術も受ける事になりました。2度の手術の為にプレシーズンゲームを全て欠場し開幕ぎりぎりでの練習復帰となった為にスピード・カット共に切れを失ってしまいました。その後、体が絞れてきた事で動きが良くなってきたのですが、タックルを受けてダウンしたWestbrookを飛んで避けようとしたLBの膝がヘルメットを直撃し失神して退場するアクシデントに見舞われ、脳震盪の治療後に復帰しますがその試合でもヘルメット同士の激突を受けたWestbrookは再度退場する事になりました。Westbrookは1度目の脳震盪の時に完治していないと自分では思っていたが、検査の結果が全く問題ないと診断した為に復帰を急いでしまった事が2度目の脳震盪に原因だろうとシーズンが終わってから振り返っています。

 今回の解雇理由が脳震盪なのか膝なのか足首なのか、また年齢による物なのか、来年7.25ミリオンと言われる高年俸の為なのかはAndy ReidやJoe Bannerの記者会見では語られませんでした。2009年274ヤードのランに終わったWestbrookに対してサラリーカットの要請をしたが断られたようですし、Westbrookが引退を考えていると報じられた時も本人に引退する気は全く無かったようです。また、脳震盪からの復帰を急がされた事に対する不満も有ったと言われています。
 Westbrookをトレードするのは無理と言うレポートを読んだことが有ります。膝の状態が悪すぎてフィジカルチェックに通る訳がないからEaglesに留まる(年俸カットに応じる)かカットしてもらってFA市場を試す事になると言う見通しの物でした。サードダウンバックとしてのバックアップRBでの起用・年俸ならばWestbrookはリーグ屈指のタレントとしての能力を今でも維持していると私は判断しています。3度脳震盪をやったら強制引退にすると言うルール改正が提案されているようですし、いつ引退してもおかしくない状況のWestbrookではありますが、すぐに次のチームが決まるのではないかと思います。

 StaleyにCorrell Buckhalter、そしてWestbrookの3人を次々にフィールドに送り込んだ2003年のThree headed monsterを来年LeSean McCoy.Leonard Weaver,Westbrookの3人で見せてくれるのではないかと思っていたのですが、解雇となりました。また1人良い時代を過ごした偉大なメンバーがチームを去ります、残念ですがこうなる事を予想していなかった訳ではありません。
 常に痛みに耐えてきたWestbrookの残りのキャリアが健康なものになりますように。