イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

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素晴らしい試合でした

2010-02-08 19:39:00 | NFL
 スーパーボウルはNOが31-17でNOが勝ちました。正直な所を言えば先に手の内をさらけ出さざるを得なくなったNOが最後自滅するかと思っていたのですが、積極策が良い方に出続けINDを打ち倒しました。挑戦者はかくあるべきと言う事なのでしょう。

 なぜかDwight Freeneyをランで狙う事をせず、たまに出すFreeneyサイドのランは完全に止められてしまいNO側の狙いはINDの対策の前に第1段階で敗れました。その後も予定よりも早く出しているであろうスペシャルプレイを駆使して進んだゴールライン前でのギャンブル失敗とNOは前半終了の時点で追い詰められたように見えました。
 逆にIND側は最初からランパス共に好調で、パスが止まらないのは予想通りでしたがランで中央を突破し手の内を隠したままリードして前半を終えました。ハーフタイムの段階で先日知り合ったINDファンの方と、このままINDが押し勝ちますね。と言う話をしました。INDよりも先行逃げ切り型のNOが先に仕掛けるのは当然だとしても、それが点に結びつかないのはまずいだろうと思いました。

 そこからいきなりのオンサイド成功、そこから一気にTDを奪いました。あの場面でのオンサイドは予想もしていませんでしたし、Freeneyが故障したのか(オンサイド成功で急に出番が来た為にテーピングなどの準備が出来ていなかったのかもしれません)出ていない隙に一気に流れをつかんだのは大きかったです。前半あれだけ元気だったFreeneyがいつ怪我を悪化させたのか分かりませんが、その時が来る可能性は予想していたはずなのに何の対処も出来ずにずるずると押されたのがなぜなのでしょう・・・
 ただ、INDオフェンスは好調を維持し、1点差で追う展開でしたがIND優勢と4Q開始時には思っていました。Reggie Wayneを使わずに手の内を隠したまま、ランパスどこからでも進める状態でした。

 ちょっとおかしいなと思ったのはINTの前にPierre Garconがディープから大分戻ってパスをキャッチした時でした。どう考えてもWayneがターゲットだったのにいつまで経っても空かずに投げれないで仕方なく投げたパスでしたし、余程良いカバーをしていたのでしょう。それまでも10ヤード程度のフック系があっさり決まっていたのですが、とにかくディープへの一発だけは避けると言うカバーをしていた為に空いたのでしょう。その次にMalcolm JenkinsのINT未遂が続き、Wayneの不調を確認しフック系を続けるのは危険では無いかと思った所でのINTリターンTDとなりました。Jenkinsが飛びついた時点で狙っている事を感じていれば若手の多いCB陣相手にポンプアップで釣ってからディープに投げる手も有ったと思うのですが、そこまで余りにも簡単にパスを通した事とそこまでWayneを使わず手の内を隠せていると言う油断なのか、INTを許す事になりました。

 最近はディフェンスが相手の良い所を潰す試合が多かったスーパーボウルですが、オフェンス優位のチーム同士らしく良い所を出し合った好勝負となりました。INDとすればオンサイドから一気にTDを奪われた事とベテランにはちょっと厳しかった51ヤードのFG失敗が悔やまれますが、それ以上にパスラッシュがほとんど届かない状況でINDのレシーバー陣に10ヤード以上を許さずにカバーし続けたディフェンス陣に賞賛を送るべきでしょう。
 コーチの作戦を実行に移せる正確無比なQBを持つ両チーム、今年1番強いチーム同士の素晴らしい一戦でした。NFLを見ていて良かったと思える名勝負を見せてくれた両チームに感謝します。