イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

補強をしたはずなのに

2010-02-02 00:35:00 | イーグルス
 ベテランを放出して若手に切り替える事には成功しましたが、大金を使った割には強化する事には失敗しました。

Jason Peters 15試合出場 15試合先発
 腿の怪我などでキャンプを通じて別メニューが続き、途中退場する試合も有りました。キャンプ中からDonovan McNabbのカウントが聞きにくいと言っていたのですが、実戦でもフォルススタートが多くホールディングと合わせてチームの反則王となってしまいました。
 絶好調の2007年、ホールドアウトによる調整不足で不調だった2008年の中間くらいの出来だったと思います。TRAと同等のパスプロ能力を持ち前にも足が出る(押せてはいないのですが)分ランプレイ・スクリーンでのブロックは強化されました。1巡指名権と大金を注ぎ込みましたがトレードは成功と言えるでしょう。

Todd Herremans 11試合出場 11試合先発
 膝の手術で出遅れ、キャンプ中に足首の手術も行い7週目からの復帰となりました。調整不足は明らかでしたが、復帰と共にランオフェンスが一変しました。膝の手術は成功でした、これまで2年間シーズン終盤は膝の痛みでプレイの質が低下しましたが最後まで安定したプレイを見せています。

Jamaal Jackson 15試合出場 15試合先発
 スターター陣で唯一キャンプから怪我無く参加していましたがDEN戦途中にACL断絶の怪我を負いIR入りしました。ランパス共に良いプレイをしたかと思えば全く動けないプレイを見せたりと不安定な部分も見せましたが、太りすぎで足が動かないのが原因でしょう。12月終盤の手術ですし、来年開幕に間に合うか年齢的にも微妙です。体重のコントロールに失敗するようだと5年近く守ってきたポジションを失う事になるかもしれません。

Nick Cole 16試合出場 16試合先発
 Herremansの代役としてLGで開幕を迎え、復帰後はRGに戻り、Jamaal負傷後はCとしてもプレイしました。現状チームベストのランブロッカーであり、同時にパスプレイでも簡単に抜かれる事が減ってきました。6-0と小さく腕の短さは隠せませんが、足の回転の良さで前に出るプレイ、スクリーンのリードブロックで活躍しています。元々バックアップCとして育成されていましたし、スターターとして出た事も有るのですが、今年はCとして出た試合でエクスチェンジミスを多発しました。スターター陣の怪我でCとしての練習が減った事が一因でしょう(背が小さく腕が短い為に股をくぐらすのに問題があるのかもしれませんが)練習すれば改善されると思います。

Winston Justice 16試合出場 16試合先発
 悪夢の12サック以来チーム最悪のバストと言われることも有ったのですが、ラストチャンスをモノにして契約延長を勝ち取りました。ミニキャンプでAndy Reidが(怪我多発でスターター候補が戦列を離れてはいましたが)チームでベストのOLと評価した時にはドラフトの失敗を認めたくないのだろうと思いました。が、開幕を迎えると押せはしないもののパスプロテクトで簡単に抜かれる事は無く、パス中心のオフェンスならばこれで十分及第点を与えるだけのプレイを見せました。不動のスターターと言うプレイではありませんが、今後ランブロックが良くなる可能性は有ります。スピードに付いていけないLTをRTに回すのは常套手段ですが、カレッジで左利きQBの背後をRTとして守ってきたJusticeですしRTが元々合っていたのかもしれません、

Max Jean-Gilles 13試合出場 5試合先発
 怪我人多発の中、RGとしてスターターで使われました。相変わらず足が動きません、ブロックで組み付いた後で足が回転しませんし押せず押されずDTと2人で固まっている光景を何度も何度も目にしました。これでベストコンディションだとするとこれ以上良くも悪くもならないでしょう、思い切って320ポンドくらいまで1回落として足が動くようになればパワーが落ちても問題ないと思うのですが、放って置くと370ポンドくらいまですぐ増えてしまうようですしそうはならないでしょう。ルーキー時の契約が終わります、UFAなら放出、RFAならバックアップとして1年キープでしょう。

Stacy Andrews 10試合出場 2試合先発
 2007年にはフランチャイズタグを付けられるプレイを見せたのですが、2008年は平凡なプレイに終わりACL断絶(比較的軽症と言われていました)で手術をしてIR入りしています。FAで獲得しましたが、全くもって平凡なプレイに終始しましたし、シーズン中盤からは試合に出る事すらなくなりました。怪我人が出ると出てくるのですから怪我で出れないと言う訳では無いようですし、単純に能力不足なのかもしれません。Gilles以下の評価と言う事でしょうか・・・
 膝の回復が遅れたのが不調の原因ならば来年以降復活の可能性も有りますが、それ以外に問題が有るのであればFAで獲得したのは大失敗に終わる事になります。

King Dunlap 12試合出場
 Petersの代役としてLTで起用される事も有りましたが、実際にはSTでのプレイがほとんどでした。プレシーズンゲームではそれなりに背後を守りましたし、7巡指名の掘り出し物になる可能性は有ります。ただPetersと長期契約していますからDunlapには出番が来ないでしょうし、来ては困ります。パワーアップしてRTと両用になる事がスターターへの道でしょうが、LT専門として育成した方が良い選手でしょう。
7
Mike McGlynn 
 バックアップC/Gとして53人枠には残りましたが、結局ワンプレイもしませんでした。Jamaalの怪我でCのスターターが空席になります、Stacy.Gillesとの争いに勝てばColeをRGに据え置く事になるでしょう。同地区は4-3主体(DALの3-4は変形ですが4-3に近いです)なのでCにパワーを求める必要は薄いと考える事は可能です。

Dallas Reynolds
 Reidの母校BYU枠として入団し、本来の2番手Cole.3番手McGlynnがGとしてプレイしていた為に2番手のCとしてキャンプを過ごし悪くない評価を受けていました。Jamaalの怪我でPSから昇格しています。

Fenuki Tupou
 5巡指名されましたが、NFLレベルではまだ使い物にならずIRでキープと言う形を取りました。

 
 個々の能力は悪くないと思うのですが、ユニットとしてランブロックで走路を開く事は無く、1対1で勝てば穴が開くが勝てない時は全くランが出ない状況が続いています。パスプロテクションではDLとの1対1は悪くないのですが、ブリッツのピックに問題を抱え続けました。これはOLコーチとReidのシステムに問題が有ると判断するべきでしょう。
 個々の能力に頼っている割に、2巡指名のJustice以外は4巡指名のHerremansにGilles,CINで4巡指名のStacy、残りはJamaal,ColeそしてPetersも(トレードで1,4巡を使っていますが)ルーキーFA上がりです。コーチ陣に入れ替えは無いでしょう、FAも労使交渉がまとまらなければ中堅が市場に出なくなります。山ほど居た若手はPSから引き抜かれ続けてしまいましたし、ドラフト上位での補強をしないのであれば来年もランブロックに苦労する事になるでしょう。