イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

劣勢でミスをしたら勝てませんね

2009-09-21 11:23:00 | イーグルス
 第2週のNO戦は22-48で負け、1勝1敗となりました。Donovan McNabbが欠場し3年目にしてKevin Kolbが初スターターとして出場しましたが391ヤード2TDと数字は残しましたが後半ブーイングを浴びる事になりました、スターターで使うにはまだ無理が有ります。
 今週もGamepassHDの回線に問題があり、前半はまだ見れましたが後半はブツ切れで固まっては動いたら2プレイ後のような状態でNFL.COMに抗議のメールを送ってから見るのを止めました。メールの返事は返って来ましたが、サポートオフィスへ連絡してくださいと言うたらい回しでしかありませんでした。

 まずは生中継で見ていた前半ですが、NO最初のオフェンスでTEへ3連発パスを通された時に止まらなくなるのは予想が出来ました。やはり7-12ヤードのゾーンに人が居なくなる欠陥は変わりません。突っ立っているだけのゾーンもどきよりも、マンカバーの方が良さそうに思えますが、TEをおとりに使って人数調整してのカウンターランなどを使われるのを警戒しているのでしょう。
 Trent Coleの素晴らしいサックを見た時には、今後も対面を圧倒し続ける事でロングパスを投げさせない事が可能かと期待したのですが、その後は外に出れないように守られ、あまり意味の無いスピンを繰り返しているだけになってしまい効果的にプレッシャーを掛けられなかったのは誤算でした。
 TDパスは両方ともに投げた方が上手いパスでDBはカバーのしようが無いパスでした。Drew Breesのような一流相手だから仕方が無い面も大いにあるのですが、だからやられても仕方が無いと言う訳には行きません。次回の対戦も十分に考えられますし今後の為にも対策を考えて欲しい物です。

 オフェンスではKolbはレシーバーの切り替えが下手でファーストターゲットに固執する面がはっきり出ました。リプレイでBreesとKolbを追った画像を見ると首を細かく動かして複数のターゲットを見る(または見るふりをする)事が出来るBreesとひたすら同じ方向だけを見ているKolbの差は明らかです。プレッシャー恐怖症は改善されました、まったく背後を見る気配すらなく前だけを見るように調整したようです。サックされれば即ファンブルの右手をぶら下げながらボールを持ついつものスタイルでうろうろしていましたが、前に集中する事でこれまでよりはターゲットを見れています。特に前半最後40秒でFGまで持って行ったシリーズでは前が良く見えていました、ショットガンで使うと落ち着いているように見えますしショットガンから10ヤード程度のパスを投げるカレッジ時代のシステムを取り込む事で活かす事が出来そうです。
 Brent Celekは本当に素晴らしいレシーバーになりました、L.J Smithを放出した時はどうなるかと思いましたが、L.Jよりもずっと頼りになるミドルターゲットになっています。タックルを受ける時のボールの持ち方もタックルが複数の時はしっかり両手で抱えるように持ち替えたりと成長が見られます。
 Winston Justiceは前半ノーミスの完璧な仕事をしました。Charles Grantを相手にしていますしRTのスターターを確保する事になりそうです。
 DeSean Jacksonの71ヤードTDはSがTE(かRB)に釣られて前に出た裏を突いた物でMarty Mornihnwegの作戦勝ちのTDでした。その後ランが出て、普通にKolbがパスを通し始めて良い循環を見せ始めたのですが、レッドゾーンになるとTDを奪う予感がまったくしませんでした。ランでもっと押してあげなければKolbでTDを奪うのは難しいです。

 ここまでがハーフタイムの間にまとめたものです。

 後半はいきなりファンブルロストから始まりました、Ellis Hobbsのファンブルは方向転換中で腕が離れた瞬間でしたし不運とも言えますがファンブルをしてはいけません。そして次のオフェンスでいきなりのINT,これはマーカーをずらしてDeSeanをダブルチームする罠にきれいにはまってしまいました。KolbはCBが下がるのを見て大丈夫と思ったのでしょうが、ターゲットを見すぎるので狙われるのは当然です。この2つのターンオーバーで前半4点差に凌いだのが全て消えてしまいました。ランもそこそこ出ていましたしボールコントロールしたかったのですがもう投げるしかない先週とは逆に立場になってしまいました。ハーフタイムで考えた作戦を根っこから変更しなければならない状況になったのも痛かったはずです。
 ここら辺からKolbへのブーイングが出始めます、Breesがここしかないピンポイントに投げ続けるのと比べれば不満が募るのも仕方が有りません。完璧なカバーをしているのに通されるDB陣にはつらい1日になってしまいました。
 Trent Coleは後半沈黙しました、外からOTを抜いた後の加速が売りなのですが外に半身ずらされて外だけは抜かさないように守られるとスピン下手・腕を使うにはパワー不足と悪い所が出て内側から抜けない欠点を露呈しました。同時にパスラッシュから前にステップアップして投げるBrees相手だと外から抜かれてももうそこにQBが居ないと言う場面も多く有りました。
 ワイルドキャットの見本市のような試合でも有りました、ロンリーセンターのような形を作ったり、リバースでKolbに渡して投げさせてみたりと手を変え品を変えワイルドキャットを使いました。Micheal Vick獲得でワイルドキャットを大量に用意している事だけははっきりと分かりましたし、来週以降はDeSeanとVickが小細工をし続けるのでしょうね。
 Kevin Curtisの不調が目立ちます、フック系はKolbの球離れの遅さでカットされ、縦で千切るスピードは有りません。15ヤードからのIN.OUTのカットの鋭さで引き離すのが持ち味ですし縦だけで使うのも間違っているのでしょう。ヘルニアで手術を繰り返していますしスロットで使ってあげたいのですが、リーグ屈指のスロットスペシャリストAvantが居るのでそれも出来ません。縦でつかうのならばJeremy Maclinの投入を考えても良いと思います。
 Asante Samuelが飛び膝をもろに貰ってしまいました、ヘルメットは被っているので重症では無いと思いますが首や脳震盪だとダメージが残るかもしれません。Brian WestbrookもオープンでCBと1対1の時に膝にタックルされてLeSean McCoyに代わりました。怪我の箇所は膝ではなく手術した足首のようですが次のプレイに参加していたので重症ではないと思います。

 ディフェンスは高さへの対応が出来ていない欠陥が表面化しました、Brees相手にブリッツを仕掛けても逃げられると判断したのは間違いでは無いと思いますが、ピンポイントに投げられてしまう結果になりました。怪我で楽なマッチアップだった筈のColeが止められてしまったのが誤算だったのでしょう。
 オフェンスはKolbがA.J Feeleyと同じ程度の事が出来るのが分かったのは収穫でしょう。ただ、ショットガンでないと使えないのは投げるしかないこの試合では問題になりませんが、ランを出してKolbを助けるというKolbを使う時の基本方針と反します。最後の連続INTは諦めましょう、あの点差では投げるしかないです。
 後半のファンブル・INTが無ければもう少し良い試合になったはずです。Kolbが勝てるQBではないとは思いますが、これまでよりはずっとまともな試合になりました。CAR.NOを1勝1敗は順当と言った所でしょう、次のKCからTB.OAKと3つ勝たなければならない試合が続きます。TB戦からMcNabbが戻ってくるでしょうしKC戦で誰がQBになろうとも必勝を期す1戦になります。