Feeleyを安く売るならKolbカットしてもどこも取らないでしょう

　開幕までに数人入れ替わるとは思いますが、とりあえずポジション分析をします。

QB　Donovan McNabbが健康なままシーズンを迎えます、去年はパスヤードで自己記録を更新しましたがBrian Westbrookの怪我でパスが増えただけでショートのコントロールの悪さは改善されていません。フットワークは圧倒的なスピードは無くなったもののポケット内の動きは昔より良くなっています。INTは少ないが味方も取れないボールは相変わらずで、ノーマークの時に全力投球するのはいい加減止めて欲しいのですけれど、多分見えてないから全てのボールがフルスピードにしてしまうのでしょう。
　3週目から出場停止が解けるMicheal Vickはスピードが落ちただの見えていない若手QBのようになってしまいました。普通にQBとして使うのではなくワイルドキャットとスニーク要員としての起用になると思われますが、投げられないのはみえみえなので効果的かは不明です。
　２番手はKevin Kolbになるようです、練習では良いパスを投げるが実戦ではラッシュが怖くてターゲットを見れない致命的な症状を発症しています。プロのスピードに対応出来ていないと考えれば慣れる事で解消するかもしれませんが、多分改善しないでしょうね。
　個人的にはバックアップ陣で最も能力が高いA.J Feeleyですが、トレード要員として売り歩く事になりました。しかし、ここ数日バックアップQBのトレードが相次ぎFeeleyの市場価値は下落しています。なにより、QB４人体制ですから３週目までに放出確定のFeeleyを高く売るのは無理です。
　McNabbがスターター、Vickがスニーク要員でKolbが3rdQBとしてMcNabbのアクシデントに対応する形になるはずです。前にも書きましたが、McNabbが壊れた時点でシーズン終了でバックアップなんか飾りだと思えばスニーク要員Vickを獲得した事は悪くないのでしょうが、多分完成しない未完の大器Kolbを残してFeeleyを放出する事には賛成できません。

RB　結局プレシーズンゲームを全休したBrian Westbrookの状態は良くないのかもしれません。キャンプ中盤から練習に復帰していますし1ヶ月練習期間が有る事を考えれば試合に出れる状態で開幕を迎えるとは思うのですが、膝・足首と2箇所手術をして復帰がいきなり実戦になるのは不安要素です。
　2巡ルーキーLeSean McCoyはプレシーズンゲームを見た感じトップスピードは平凡のようです、しかし加速は素晴らしく外に外に逃げながらホールを探すスタイルのランを見せます。課題は逃げずに縦に突破する意識を持つ事でしょう、縦に走ったNE戦と横に逃げたその外3戦では別人のようでした。パスキャッチは上手く、オープンになる為のポジション取りも出来ます。
　SDのPSで2年燻っていたEldra Buckleyが3人目のRBを確保しました、縦に走らせても良いしパスレシーブでも使えるサードダウンバックです。パワー不足は仕方が無いのですが鋭さでインサイドでも使う事が出来そうです。
　スピード重視でパスレシーブ得意と似たようなのを3人並べました、Westbrookは健康、McCoyとBuckleyはパワーアップが課題です。Westbrookで15回、McCoyとBuckleyで10回ランを出せるようになればWestbrookを休ませつつラン・パスのバランスが取れるでしょう。

FB　Leonard WeaverをSEAからFAで獲得しました。ブロッカーとしてパワーでこじ開けるタイプでは有りませんが、横に流れながらLBを拾う技術は逸品です。また、ボールキャリーも出来ます、パワーランナー不足のチームではショートヤード要員として起用される事も有るでしょう。パスレシーブも得意ですし、WCO経験も豊富です。