大阪流ヤカラ

カートを曳くのに、靴は重要な役割をする。また足を守るためにも、それ用の物を買って使っていたが、片方の靴が足の先にまで伸びた靴底の素材がめくれてしまった。
これじゃまだ２ヶ月ほどしか使ってないので、買ったお店に修理を依頼した。

受付のおねえさんは、「すみません、修理は受け付けてないのです。」との返事。「じゃメーカーに送って修理してください、もちろんお金は払います。」と頼んだら、「それもお断りしているんです、交換ならできるのですが・・・」との返事だった。

おいらは「交換なんて、気が引けるし、ましてそれじゃあ売りっぱなしで、後は知らないという意味ですか？」と聞くと、もう一人の店員さんが、販売用の接着剤を開封して、接着してくれた。そしてもう一人の方は店長に連絡している。

結局、店長が店員に告げたのは、「靴底は強い圧力と熱で張り付けてあるものだから、接着剤を使用しても、またすぐに剥がれるであろう」という事だったらしい。
もう仕方がないので、あきらめて帰ろうとしたとき、「以前、靴の中敷きに不良品があって、交換させて頂いた方ですよね、今回も、型やメーカーは違いますが、交換でお願いできませんか？」と、言う。おいらもその件は覚えていたが、あえて口にしなかったのだ。もう仕方がないので、無名ブランドだけど、交換してもらって帰宅した。

さて、今日交換してもらった靴も、「破れてきたので修理してください？」とでも言おうかなぁ・・・えのさん、マネしちゃダメよ！

職場の友

パンコーナは、スーパーの直営でなく、テナントさんが入っている。初めの頃、制服でない人がパンの整理をしているので、意味が解らなかった。それに、実際に焼いて販売している店のコーナーもあるし、普通にお店で買う「第一パン」や「山崎製パン」をテナントさんで扱って、レジで精算しているのだ。
その方が安い人件費なんだろうと思ったが、シビアなんだなぁと感心したのだった。

それで、実はその販売の方が、細身なんだけど、服装から判断しても性別が解らなかつた。
ある日、女子更衣室から出てくるのを見て、女子だと分かったが、テナントさんは自分一人でパンコーナーを任されているから、忙しいいし、話し相手も居なさそうで、可哀そうだった。

それで、先日も書いたが、「ありがとうございます～おいしいパンはいかがですか？」なんてやっていると、心を開いてくれたのか、お話を交せるようになった。

そして、今日はカートを運んでいる時に、目があって、指でVサインを交した。また、生ごみの部屋から出てきたので、「生ゴミだったのね！」と冗談をいうと「実はそうだったの」ってなノリで、楽しく一瞬を過ごした。
何歳くらいだろう？４０歳は超えているだろうな、しかし、内心は同僚が居なくて寂しいのだろうな。

あほや

今日もカートを曳いていたら、バイクの足元に、購入した品物を入れたスーパーのカゴを乗せて、走り去る高校生がいた。
スーパーの名前が印刷されてあるから、それを許可なく店外に持ち出したら、ドロボーじゃん！ってか、宿屋に宿泊して、そこのスリッパを持ち帰りするのと同じだ。

そんなもん、高校生には価値があるのかな？いちびりなのか・・・見つかったら恥ずかしいだけじゃないかなぁ。まぁ、店としては、困るというほどの程度だが、学校側は厳しいぞ～🎵
最近の学校は、すぐに退学処分にするそうだ、で、ないと悪い評判が流れると、学校のブランドや生徒のランクが下に見られて、就職や進学にも不利ならしい。だから父兄会も反対はしないそうだ。

えらい時代だなぁ・・・言ってくれれば、カゴもカートもセットであげるのに！

仕事を楽しく

たった４時間のカート勤務だが、店内を巡ると名も知らない店員さんや、テナントの方々に親切にしてもらったり、𠮟られたりする。

まず、一番嬉し恥ずかしかったのは、入社して間もなく、エプロンの結び方を間違えて、レジのおばちゃん、いやお姉さんにに結び直してもらったことだった。見ていたお客さんもほのぼのしく笑ってくれたが、それ以降、そのお姉さまには挨拶は絶対欠かさない。

次に、（笑えるが）叱られたのは、狭い通路に荷物用カートを置いて作業していたぽっちゃりのおばさんが、おいらがカートで通過するのに、通れないからいつまでも待っていたのが気にいらなかったのか、「これだけ空けたのにまだ通れないって言うの！」って怒るの、自分の幅を考えていない・・・傑作だった。

次にテナントのお姉さん？が、おいらがパンコーナーを通過していて、「いらっしゃいませ～🎵ありがとうございます🎵おいしいパンはいかがですか～🎵」って冗談半分で言ったときから、気に入っていただき？売り場裏の通路ではいつもおしゃべりしてくれる。

そして最後に通路をカゴを押して歩いていたら野菜担当のおじさんに「おい！赤帽（カート勤務者のこと）は真ん中を歩くな！邪魔で、追い越しもできん！」と言われたことだ。とっさにおいらは、「すみません」と謝ったが、後で先輩に事情を教えてもらい、翌日ロッカーにひっそりと猫のうんちを入れてやった。

悪いマナー

スーパーセンター方式のショッピングモールでは、駐車場がかなり広い。そんな広い土地に、あちこちにスーパーを中核として色んな店舗が建てられている。
だから、カートを使い終わっても、駐車した場所の近くには、必ずカート置き場が作られてある。だから、おいら達も効率よく回収し、再度売り場のカート置き場にカゴと一緒に並べることができるのだ。

ところが、マナーの悪い人が居て、自分の車に荷物を移したら、そのままにして帰ってしまう。先日は風が強く、放置してあったカートが飛ばされて、駐車中の車に当たりキズが入った。

もちろん、お客さんの申し出で、警察に通報し、監視カメラ等の提供で、後事を依頼した。これは店側には責任が及ばない、一つ間違え人にでも当たれば傷害事件だ。
無責任というか、自分だけが良ければいい、おれは客だ！的な行為は処罰の対象とするべきだと思った。