・16日からひたすら会議が続く。会議合間に、Tくんからアカエゾマツの世代時間に関するメールをもらう(若干、当方の勘違いがあったわけだが・・・)。このメールに関連して、アカエゾマツの樹齢を測定していた論文があったことを思い出し、Suzuki et al. 1987:Eco Res2:61-75を読み返す。
・この論文は、北大中川研究林のトドマツ林と蛇紋岩のアカエゾマツ林の一定面積を皆伐し、毎木のサイズを測定するとともに、年輪から樹齢を決定している。蛇紋岩のアカエゾマツ林プロットでは、50×100mの範囲を皆伐し、全ての個体の年輪を調べている。年齢分布は極端なL字型だが、樹齢の範囲は1年~586年(!)と非常に幅広い。100年、150年、230年にごくごく小さなピークが見られるが、50年を過ぎるとあまり途切れることもなく、300年以上までだらだらと続く。
・年齢と樹高との関係を見ると、年齢が高くなると樹高も大きくはなるものの、230年ごろの樹高が15mくらいから30mくらいまで大きくばらついており、環境によって大きく変動することが分かる。それにしても、土壌が蛇紋岩だからだろうか、高さ20mに達するのに150年はかかっている。高さ10mに達するにも100年近くかかっており、いかにスローペースであるかが分かる。
・こうした論文は記載的なだけに派手さはないが、アカエゾマツの更新動態を考える上でも、世代時間を考える上でも極めて貴重である。実際、本論文は27もの論文で引用されており、こうした論文の貴重さがよく分かる。こういう地道な仕事も一つ一つ行いたいものである。
・この論文は、北大中川研究林のトドマツ林と蛇紋岩のアカエゾマツ林の一定面積を皆伐し、毎木のサイズを測定するとともに、年輪から樹齢を決定している。蛇紋岩のアカエゾマツ林プロットでは、50×100mの範囲を皆伐し、全ての個体の年輪を調べている。年齢分布は極端なL字型だが、樹齢の範囲は1年~586年(!)と非常に幅広い。100年、150年、230年にごくごく小さなピークが見られるが、50年を過ぎるとあまり途切れることもなく、300年以上までだらだらと続く。
・年齢と樹高との関係を見ると、年齢が高くなると樹高も大きくはなるものの、230年ごろの樹高が15mくらいから30mくらいまで大きくばらついており、環境によって大きく変動することが分かる。それにしても、土壌が蛇紋岩だからだろうか、高さ20mに達するのに150年はかかっている。高さ10mに達するにも100年近くかかっており、いかにスローペースであるかが分かる。
・こうした論文は記載的なだけに派手さはないが、アカエゾマツの更新動態を考える上でも、世代時間を考える上でも極めて貴重である。実際、本論文は27もの論文で引用されており、こうした論文の貴重さがよく分かる。こういう地道な仕事も一つ一つ行いたいものである。