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西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

氷の世界

2007-12-26 | 研究ノート
・マイナス20度。本日、富良野の最低気温である。たしかに、ゴミステーションまでの短距離でも、踏みしめる雪の音がまるで違っていた。こういう日は一点の曇りもないような晴天になる。芦別岳がヒマラヤ(?)のように輝いており、空知川からは水蒸気が立ち上る。雪国の醍醐味。本日、誠に勝手ながら”My仕事納め”なので、祝福されているような気持ちになる。



・朝一番にメールを見ると、トドマツ交雑論文がIくんから早くも戻ってきていたので、さらに再改訂を行う。イントロがくどい、ということで見直してみると、確かにくどい。自分ではまりこんでいると見えなくなる典型のようなもので、昨日の完成したと思ったものは幻であった・・・。ということで、増殖したイントロを削ったり、一部を考察に移動させたり、順番を入れ替えたりと・・・。針葉分析の目的も少しだけ修正すると、ようやく納まりがよくなった。再び、Iくんに送ってチェックしてもらうと、今度はうまく修正できたとのゴーサインを頂く。微修正を経た後、完成原稿をつくばに送信。

・放置気味になっていたエゾノウワミズザクラのジェネット構造に関する論文もようやく投稿できる運びとなったので、北方林業へ送る。年末の駆け込み投稿である。メールで送ってよろしいという許可が下りたので、大変楽になった。講義準備とD論審査。遅々として進まぬままに、部屋の片付けについかまけてしまいそうになるところを気持ちを奮い立たせて、講義での設問を作る。プレゼン用資料もちまちまと直す。

・唐突だが、Ritland (2002)が開発したMLTRというソフトが本当に大丈夫なんだろうか(マーカーの精度などによって妙なバイアスが生じないのか??)、という疑念を持ったので、今更ながらHeredityの論文をダウンロードする。Mixed mating modelとはずいぶん古くからある考え方だということ(当たり前か・・・)を改めて知る。こうした基礎勉強は思い立ったときにやらないと・・・。それにしても、Ritland(2002)の論文は一向に頭に入らない。自分のデータでソフトを動かしてみた方がいいのかもしれん。

・と、あまり進まぬまま、本年度の業務はこれにて終了。4時過ぎに職場の皆さんに年末のご挨拶。明日から、年休で珍しく関西方面での年越し予定である。出勤予定は新年の4日。ということで、メールなどは、しばらく反応できないかもしれません。 皆様、よいお年を。