我が家の近所にはレンタルの家庭菜園があります。
確か○坪=年間○円で貸してくれるようです。(格安で)
畑を見ると結構、本格的にやっているものもあります。
入学式の後、ふと畑を見ると巨大な大根が!
知らなかった・・・大根てこんなに派手に花が咲くのですね。
ホームの入居者さんと散歩に出ると色々なことを教えてもらえます。
公園にある樹木。
ボクには全部同じに見えるのですが、入居者さん(お爺さん)は『あれはクスノキじゃ。餅をつく杵はクスノキで作るんじゃ。』『昔は町中で餅をついて祭りのような賑わいじゃった。』など昔話に花が咲きます。
とあるお爺さんの居室を訪ねた際、お爺さんがクローゼットにしまっていたアルバムを発見。図々しくも『○○さん。このアルバム見てもいいですか?』と聞くとお爺さんは一つ返事で『いいよ。でも大したもんじゃないよ。』と言いました。
普段は余り喋らないお爺さんと一緒にアルバムを見ていると、お爺さんは急に思い出したように喋りだしました。『これはウラジオストックに眠る父親の墓参りに行ったときの写真だ。』『このレストランで飲んだスープは美味かったなぁ!』
普段のお爺さんとは別人のように生き生きとした表情が印象的でした。
介護の仕事をするにあたり、大切なことが幾つかありますがお年寄りの経験や知識に尊敬の念を抱くことはとても大切です。
女性は幾つになっても社交的でお喋りな方が多い。
しかし、男性は歳を取るとどうも内向的になり、一人きりになることが多いように思います。
でも誰だって話しかけれれば嬉しいし喋りたい。
もしかしたら一番大切なケアというのは会話なのかもしれません。
息子の入学式で浮かれていた日の翌日。(昨日)
とても重い日でした。
ボクのフロアの例のお婆さん。
昨年11月に入居して以来、日増しに認知症が進んでしまい、今では食べ物じゃないもの(ゴミや植木鉢の土)を食べてしまったり、職員や他入居者に暴言、暴力を振るったり・・・。
職員への暴言、暴力は仕方ない場合もあります。
しかし、他入居者への暴力はホームで生活するうえで致命的な問題になります。
(入居の際の契約に“他の入居者に著しい迷惑や暴力行為が見られる場合は退去の対象になる”とあります。)
いよいよ限界に近づいてしまったので家族に相談し精神科を受診することに。
昨日、お婆さんと2人の娘、そしてボクの4人で病院に向かいました。
お婆さんは娘さん2人に囲まれ安心したのか凄く落ち着いていました。
ボクが家族に伝えたホームでの様子は本当に伝わっていたとは思えない。
どこかで『大袈裟に言っているんじゃないか。』と思われていたと思う。
過去に関わった家族の多くを見ても、そう思うのが普通だと思う。
診察室に入って少しした時。
落ち着いていたお婆さんのスイッチが入りました。
急に険しい顔になり『あんた!なに言ってんの!』と大声を出したと思ったら医師に手を上げた。
日常、普通に見られるお婆さんの不穏行為。
しかし、驚きを隠せない医師と、顔面蒼白になってしまった娘たち。
その後はいつも通り興奮状態が続き、必死に制止する娘に『こん畜生!デレスケ!!(馬鹿と言う意味らしい。)』と怒鳴りながら拳を振るう・・・。
医師は『御家族様には申し上げ辛いのですが、ここまで来てしまったら施設で生活出来るレベルではありません。専門の医療機関での入院治療を薦めます。』と神妙な顔で話す。
娘は必死に『お母さん!落ち着いて!私、誰だか分かる?』とお婆さんに語りかけるものの『知らないよ!畜生!』と言い放つお婆さん・・・。
この場にいるのが本当に辛かった。
しかし、一番辛かったのは娘さんたちだろう・・・。
その後、医師と家族だけで話し合いを持ってもらうことになり、ボクはお婆さんと一緒にホームへ戻りました。
夕飯が終わるとお婆さんは布団を引き裂き(怪力なんです。)中の綿を出して口にいれていました。
これから夜勤だっていうのに・・・ゲンナリしましたが『きっと入院したら強い薬で沈静させられるんだよな・・・こんな元気もなくなるんだろうな・・・。』と思うと少し切なくなりました。
受診の際、医師に『・・・それとも頑張って今のまま職員で面倒をみますか?』と言われたが『はい。』とは言えなかった。腕や手にあざや引っかき傷をたくさんつけながらお婆さんの介助をして来た他の職員の事を考えると。
今日の朝、娘さんから電話があり、医師と相談した結果、入院治療を受けることにしたそうです。
何だかスッキリしたような全くスッキリしていないような不思議な感覚。
介護という仕事の難しさをまた一つ経験したような気がします。
確か○坪=年間○円で貸してくれるようです。(格安で)
畑を見ると結構、本格的にやっているものもあります。
入学式の後、ふと畑を見ると巨大な大根が!
知らなかった・・・大根てこんなに派手に花が咲くのですね。
ホームの入居者さんと散歩に出ると色々なことを教えてもらえます。
公園にある樹木。
ボクには全部同じに見えるのですが、入居者さん(お爺さん)は『あれはクスノキじゃ。餅をつく杵はクスノキで作るんじゃ。』『昔は町中で餅をついて祭りのような賑わいじゃった。』など昔話に花が咲きます。
とあるお爺さんの居室を訪ねた際、お爺さんがクローゼットにしまっていたアルバムを発見。図々しくも『○○さん。このアルバム見てもいいですか?』と聞くとお爺さんは一つ返事で『いいよ。でも大したもんじゃないよ。』と言いました。
普段は余り喋らないお爺さんと一緒にアルバムを見ていると、お爺さんは急に思い出したように喋りだしました。『これはウラジオストックに眠る父親の墓参りに行ったときの写真だ。』『このレストランで飲んだスープは美味かったなぁ!』
普段のお爺さんとは別人のように生き生きとした表情が印象的でした。
介護の仕事をするにあたり、大切なことが幾つかありますがお年寄りの経験や知識に尊敬の念を抱くことはとても大切です。
女性は幾つになっても社交的でお喋りな方が多い。
しかし、男性は歳を取るとどうも内向的になり、一人きりになることが多いように思います。
でも誰だって話しかけれれば嬉しいし喋りたい。
もしかしたら一番大切なケアというのは会話なのかもしれません。
息子の入学式で浮かれていた日の翌日。(昨日)
とても重い日でした。
ボクのフロアの例のお婆さん。
昨年11月に入居して以来、日増しに認知症が進んでしまい、今では食べ物じゃないもの(ゴミや植木鉢の土)を食べてしまったり、職員や他入居者に暴言、暴力を振るったり・・・。
職員への暴言、暴力は仕方ない場合もあります。
しかし、他入居者への暴力はホームで生活するうえで致命的な問題になります。
(入居の際の契約に“他の入居者に著しい迷惑や暴力行為が見られる場合は退去の対象になる”とあります。)
いよいよ限界に近づいてしまったので家族に相談し精神科を受診することに。
昨日、お婆さんと2人の娘、そしてボクの4人で病院に向かいました。
お婆さんは娘さん2人に囲まれ安心したのか凄く落ち着いていました。
ボクが家族に伝えたホームでの様子は本当に伝わっていたとは思えない。
どこかで『大袈裟に言っているんじゃないか。』と思われていたと思う。
過去に関わった家族の多くを見ても、そう思うのが普通だと思う。
診察室に入って少しした時。
落ち着いていたお婆さんのスイッチが入りました。
急に険しい顔になり『あんた!なに言ってんの!』と大声を出したと思ったら医師に手を上げた。
日常、普通に見られるお婆さんの不穏行為。
しかし、驚きを隠せない医師と、顔面蒼白になってしまった娘たち。
その後はいつも通り興奮状態が続き、必死に制止する娘に『こん畜生!デレスケ!!(馬鹿と言う意味らしい。)』と怒鳴りながら拳を振るう・・・。
医師は『御家族様には申し上げ辛いのですが、ここまで来てしまったら施設で生活出来るレベルではありません。専門の医療機関での入院治療を薦めます。』と神妙な顔で話す。
娘は必死に『お母さん!落ち着いて!私、誰だか分かる?』とお婆さんに語りかけるものの『知らないよ!畜生!』と言い放つお婆さん・・・。
この場にいるのが本当に辛かった。
しかし、一番辛かったのは娘さんたちだろう・・・。
その後、医師と家族だけで話し合いを持ってもらうことになり、ボクはお婆さんと一緒にホームへ戻りました。
夕飯が終わるとお婆さんは布団を引き裂き(怪力なんです。)中の綿を出して口にいれていました。
これから夜勤だっていうのに・・・ゲンナリしましたが『きっと入院したら強い薬で沈静させられるんだよな・・・こんな元気もなくなるんだろうな・・・。』と思うと少し切なくなりました。
受診の際、医師に『・・・それとも頑張って今のまま職員で面倒をみますか?』と言われたが『はい。』とは言えなかった。腕や手にあざや引っかき傷をたくさんつけながらお婆さんの介助をして来た他の職員の事を考えると。
今日の朝、娘さんから電話があり、医師と相談した結果、入院治療を受けることにしたそうです。
何だかスッキリしたような全くスッキリしていないような不思議な感覚。
介護という仕事の難しさをまた一つ経験したような気がします。