一生

人生観と死生観

学問雑感

2009-11-24 19:56:53 | 哲学
11月24日 晴れ後曇り
 ラムゼイの生涯を科学史として描く仕事に取り掛かって思うのは、この人の恵まれた背景である。イギリスは科学の伝統が古くからあり、国の政策によらず、自主的に学校を作り、そこで学ぶグループがあったそうだ。日本では私立学校は国立に比していろいろなハンディーをもっている。伝統というだけでは本当の学問はできない。学問をやり遂げる気概がいるのだ。そして学問は手先だけでも、また頭だけでもできないのだ。頭と手先が結びつき、良いアイデアが浮かぶ状態を必要とするのだ。日本人はともすれば研究費の問題を言い訳材料として取り上げるが、それはまず大方が間違っている。金など持ち過ぎれば手枷足枷となるだけである。もっと自由に大胆に考える習慣があるべきだ。
 以上少し堅い話になったかもしれないが今日の雑感。