一生

人生観と死生観

ニッポニウムとアメリカの科学史家

2009-11-12 17:51:53 | 哲学
11月12日 曇り・晴れ・曇り
 寒い。気温は一日中上がらない。晴れ間を見て衣類の洗濯。わが子充の死後十年目、短い一生を考える。哀れ今年の秋、45年前のこの日は入院第2日目、痙攣はひどくなり、熱はひどく上がり、彼のいのちの灯は危険な嵐にさらされていた。
 ところでニッポニウムの話が Eric R. Scerri 著『周期表ー成り立ちと思索ー』(朝倉書店、2009、訳者 馬渕久夫他)の注にのった。著者は最近のアメリカでは化学哲学のスペシャリストとして評価されている人である。周期表の再検討というかなり大胆なテーマに取り組んでいる。とことんまで物事を問い詰めるという学者としての素質に恵まれているようだ。訳者馬渕久夫氏は私が東大理学部木村健二郎教授の下に派遣されていたときの知人である。訳注にニッポニウムを取り上げたのは日本人として先輩化学者の功績にふれたかったのであろう。私の論文ものっている。著者もそれはわかっている。ニッポニウムの復権が世界で前進中!